2011年ヨーロッパ紀行 vol.33 |
午後3時過ぎに駐車場から車を出してサン・セバスチャンを後にしました。
標識を頼りに走りながら高速道路の入口を間違えて戻って乗ることができ、フランス方面に無事進みました。
途中休憩がてらサービスエリアでガソリンを入れようと寄りましたがセルフなのでどれを入れればいいのか分からず聞いて入れることが出来ました。
とりあえず一番高いのを入れればいいんだなと(笑)
帰りのスペインとフランスの国境では何も呼び止めされずそのまま進むことが出来て、あっという間にビアリッツに着き高速を降りて市街へ向かいホテルに帰りました。
一度ホテルにサーフボードや濡れたウェットスーツを持って戻り、今日の夜7時までにサーフボードをサーフショップに返さないといけないので、時計を見てまだ4時過ぎだしと、もしビアリッツでこの時間でも波が少しでも残っていたら最後にもう一度入りたいなと思い、濡れたウェットを着てボードを抱えグラン・プラージュに向かいましたが、波は岸まで割れずサーフィン出来ないのを見てガックリと立ちすくんでしまいました。
潮回りだけでなく今日は夜になっても波は上がってこないのではと諦めてそのままサーフショップへ板を返しに行きました。
店員の男性は
「夜になれば潮回りからも波は上がってくるかも」
と言うのですが明日のサーフショップが開店する前にコニャックに向けて出発しないといけないのと、自分の中では多分今日は波は割れないだろうなと判断していました。
ホテルにウェット姿で帰り受付の女性に今日はフラットだったよと話すと
「残念…でも今日からコート・ド・バスクの海岸で夜大きなパーティーがあるの!私も行くから凄い人だけど一緒に飲んで踊ろうよ」
といい情報を仕入れることができ、部屋に帰って濡れたウェットを脱いでバスタブにお湯を張り暖まりました。
ウェットも洗い干して明日の朝チェックアウトする為にビアリッツで色々買い物したものをまとめ荷造りを先にすることにしました。
荷造りが間に合わなくても車に積み込んでしまえばと気分的に楽だったのですが、一通り終えて着替えてビアリッツ最後の夜だしバスクらしい食事をしたいなとホテルを出て夕食を食べに行くことにしました。
ビアリッツ初日に町を歩いて気になっていたバスク・レストランに向かいましたが、定休日ではないのにお店は閉まったままでした。
もう一軒旅前に情報を得ていたレストランに向かいました。
まだ8時の開店前で店の前に何組か並んで待っていたのでスタッフに聞いてみると
「今日はもう満席でご免なさい」
と事前にビアリッツで一番予約が取れないレストランと聞いていた通りで入れなく残念でした。
どうしようかなと思いながら、食後にオテル・デュ・パレのバーにもう一度行こうと思っていたのですが、順番を変えて先に行くことにし、バーテンダーにおすすめのレストランを聞いてみようと向かいました。
その土地を知るにはバーでバーテンダーに教えて貰う情報が一番頼りになります。
それは逆に捉えると、浅草にいらっしゃるお客様に観光本に出ていない地元の人たちが楽しむお店を紹介したりし、真の浅草を楽しんで貰おうと自分がしていることから、バーテンダーの情報が1番ディープなその土地を知れることになると思うからです。
オテル・デュ・パレに着きバーへ入ると夜8時を回り忙しそうでした。
パチャランのソーダ割りとコニャックのソーダ割りを頂きながら、手が空くとバーテンダーがレストランへ電話してくれたりとしてくれましたが、どこも今日は一杯だと困ってしまいました。
バーテンダーから
「フロントでコンシェルジュに探して貰おう」
とお会計をしてフロントまで忙しい中連れて行って頂き、浅草の老舗「ふじ屋」さんの手拭いをバーテンダーにお世話になった御礼に渡して別れました。
コンシェルジュからギャリオンがいいとそのレストランに電話して予約して頂き場所までしっかりと説明を受け、宿泊客でもないのにとても親切にして頂けました。
オテル・デュ・パレを出てギャリオンに向かいました。
グラン・プラージュ海岸沿いにあってすぐにわかり、入ると海沿いの窓側の落ち着く一番いい席を取って頂いていました。
流石ビアリッツ一の高級ホテルのコンシェルジュからの電話と感じました。
これは気合い入れていかないと〜
夜8時近くでも眩しい海からの陽射しを受けて食前にシャンパーニュを頂きメニューを見ながらおすすめを受けたプリフィックスのコースにし、スープ・ド・ポワソンとカスレ、デセールは後から頼むことにしました。
アミューズの海老の量からも量は多そうだなと思いましたが案の定スープ・ド・ポワソンが大皿でど〜んと出てきました。
ワインは折角なのでボトルで頂こうとリストを見ると若飲みワインが多く、またまだ飲み頃に達していないワインもあり迷いましたが、そろそろ飲み頃かなとシャトー・メイネイのセカンド「プリウール・ド・メイネイ2003」をお願いするとデキャンタージュして頂けました。
カスレもとても量が多く、脇に添えてあったバスクとうがらし粉を途中入れながら味にアクセントを付けて食べきりました。
ワインも飲みきり、デセールにビターオレンジのドームショコラを頂いてビアリッツ最後の晩餐を楽しむことが出来ました。
食事とワインの水分量でお腹がはち切れそうに苦しく酔いもいい感じでまわり結構きまってしまいました。。
お会計をしてお店を出る頃にはようやく薄暗くなってきました。