2011年ヨーロッパ紀行 vol.62 |
3つのパッサージュを戻り予約した「RACINES」に着きました。
まだ開店したばかりで一番客でしたが、店内とテラスと予約出来た席以外は予約で満席とのことでした。
一番奥のキッチンに近い小さなテーブルに座りました。
始めに旅前にこちらを紹介して頂いたDORASでも取引があるビオディナミワイン・インポーターBMOさんから聞いてきた話を伝え、名刺を出してご挨拶をしました。
壁にはビオワインの空瓶に白のペンでボトル売りの金額が書いてある、ビオワインを扱うレストランやワインショップでの最先端スタイルを実際に見る事が出来ました。
食前酒はもうたっぷり飲んできたことを話し、まだお客様もいらしてないので壁に並べられたワインを見ながら飲むワインを選ばせて頂きました。
DORASでも扱いのあるワインが幾つかありましたが…
日本での仕入値で提供していて現地はめちゃくちゃ安いです(笑)
アッと目に留まったワインがあり1本頂くことにしました。
ワインは「ル・エルドロー」でロワール地方の下部で造られるビオディナミワインです。
大きく言えばパリとアングレームの中間、細かく言えばトゥールやソミュールより下部に下ったロワール内陸部に位置します。
ロワール地方は以前訪れた愛着もありましたが、ル・エルドローは気になっていたワインで楽しみになりました。
自然派ワイン生産者の大御所ミシェル・オジェ氏が造り、自然派ブルゴーニュの旗手フィリップ・パカレ氏が醸造コンサルを手掛けられたル・エルドローをソムリエさんの判断でデキャンタージュしてくれました。
平均樹齢40年のガメイとピノ・ノワールがブレンドされ古樽で13ヶ月熟成されブルゴーニュらしいエレガントさも加わり、また澱引きや濾過もせずに自然派の旨味や良さが詰まったワインで食事が楽しみになりました。
ソムリエさんに好き嫌いはないのでワインに合わせておすすめを2皿お願いし楽しみに待ちました。
フォアグラのテリーヌにフランス原産地の厚みのあるダック(アヒル)をメインで頂き、ワインも進み1本丁度飲みきりました。
ふと客席を見ると全席埋っていていました。
食後にプルーヌのフルーツブランデーを頂ながらオイルの染みたパイナップルを食べ、エスプレッソとシャルトリューズで締めました。
お会計をするとソムリエさんがちょっと待ってと忙しい中シェフを呼んでくれ、挨拶までさせて頂き満席のラシーヌを出ました。
とてもいい食事が出来、今回の旅の最後の晩餐となりました。
空腹でのハリーズ・バーでの食前酒も加わり、かなり酔ったので、少し歩こうと来た道を戻りガルニエ・オペラ座まで歩きましたが、歩いた部分の記憶は未だに戻っていません。。
オペラ駅からメトロに乗りましたが、酔っていて何度も乗り換えを間違え中々テルヌ駅まで辿り着くことが出来ませんでした。
今回の旅最後の晩餐会からようやくホテルに帰った時間も覚えてなく、部屋に戻り朝チェックアウトして帰国するのにグラスの梱包をしなければなかったのですが無理で6時半に目覚ましをかけて寝ていました。