2012年スコットランド紀行 vol.14 |
のどかな細いガタガタ道を対向車とぎりぎりすれ違いながら、ロックサイド・ファーム農場の一部を改装して出来た農場蒸留所に着くと家畜からも農場の香りがしてきます。
アイラ島で唯一海に面してなく内陸に位置するキルホーマンは創業が2005年で、アイラでは124年振りとなる新しい蒸留所でありますが、DORASの開業と同じ年であるので今回が蒸留所を訪れるのが初となりました。
農場と併設されるキルホーマンは自社の麦芽を育てています。
コストのかかるフロアモルティングも行います。
ディアジオ社が所有するポートエレンの製麦工場の麦芽を他の蒸留所のように勿論買い付けますが、小量生産でも栽培から瓶詰めまで自家で行うスタイルは今までにフランスで訪れファンとなったコニャック地方の「ギィ・ピナール」やノルマンディー地方の「デュポン」と同じようにこだわりを感じ応援しています。
小さめのピートを炊く窯や
2つの蒸留器もとても小ぶりで
赤の方は初留器
青の方が再留器となります。
また、貯蔵庫を見るとどれだけ目をかけられているかを感じることが多いです。
3年寝かされて初めてスコッチとなりますが、これから長い熟成を経ていく原酒も楽しみとなります。
キルホーマンにも蒸留所のショップの他にカフェもあり、スコットランド伝統のスープ「カレン・スキンク」を頂きました。
鱈の身とマッシュポテトが入った濃厚なスープは旅でウイスキーを飲み続ける身体に優しさを感じます。
キルホーマン以外でもアードベッグやスペイサイドで訪れたグレンフィディックもですが蒸留所のスープはとても美味しかったです。
この日キルホーマンを見て感じたことから、その3日後に発売となる今年のフェスティバル・ボトルが楽しみとなりました。
その3日後朝起きてキルホーマンに向かい空腹でハンバーガーを横見にフェスティバル・ボトルを買いに向かいましが…
長蛇の列がもう出来ています。
ここだけかと思いましたが、ここからショップとカフェの方が先頭となり450本限定のフェスティバル・ボトルを買うのに2時間並んで買える事が出来ました。
またまたディズニーランドのアトラクション待ちを想像していまう程、周りからの注目度を2008年蒸留の4年熟成のボトルと共に感じた時間となりました。