2012年スコットランド紀行 vol.27 |
フォート・ウィリアムのリニー湖沿いのホテルでの1泊から、次の朝は遂に念願のスカイ島へ向かう予定となりました。
チェックアウトの時間より早くホテルを出て、先ずはホテルから4キロ弱となるベン・ネヴィス蒸留所に向かいました。
蒸留所の開業時間前であったので写真だけで蒸留所を後にし、すぐさま北上となりました。
この日も快晴で、絶景が続く道中は最高のドライブとなりました。
途中休憩も兼ねて北西部の入り江沿いに佇むエイリアン・ドナン・キャッスルに寄り、13世紀初頭に建てられた城の廃墟を20年かけて修復した城内を見学してきました。
城へ向かう橋はヴァイキングから土地を守る為に造られているのが遠目からも感じられます。
石造りの城の内部に入ると写真撮影は禁止となっていましたが、まるで当時にタイムスリップしてしまったような錯覚に陥っていました。
そして城から一度外に出た複雑な道はロールプレイングゲームのようで、わくわくしながら先を進んでいました。
興味深く訪れたフランス・ロワール地方での古城廻りをした際に得た事や現地で感じた事も、今回スコットランドで廃墟や遺跡、こういった再建された古城を見ながら、明日の北ハイランドで古城ホテルに泊まれる期待が高まってもいきました。
エイリアン・ドナン・キャッスルを後にし進路は本土からスカイ・ブリッジを渡り、遂にスカイ島に上陸となりました。
スカイ島は初めてとなりましたが、島に唯一あるタリスカー蒸留所へは自分の師の銀座「BAR TALISKER」で初めてバーテンダーとして歩み始めた思いもより上乗せし、必ずいつか訪れたいと思っていたので、3度目のスコットランドで訪れる事が出来る事にも嬉しい思いがありました。
スカイ・ブリッジを渡り雄大な“翼のある島”に入るとのどかながら何処か荒々しい絶景にゲール語と英語が併設された標識が目に付き、またヘブリディーズ諸島最大の島というだけあり目的地カーボストのタリスカー蒸留所までは思ったより長い距離を感じました。
本土から橋で渡れるのもあり、観光客が多い点もスコットランドの魅力の全てを凝縮した島と云われるのが各所から伝わってきます。
カーボストの標識を越えると行き交う一本道を対向車と譲り合い、ようやくタリスカー蒸留所に着きました。
車を停めて静かな水辺を見渡しながら
蒸留所内の見学ツアーを申し込み内部を見てきました。
ディアジオ系列の蒸留所内は撮影禁止の為、細部をお伝えする事は出来ませんが、自分の中で蒸留所内の香りで判断出来る点があります。
タリスカー蒸留所はとても素晴らしいその点を自分は感じ取る事が出来ました。
記憶に留めた蒸留所での時間から、より思い入れも増す事が出来たのは事実となりました。