2013年ポルトガル・フランス旅 後記 vol.29 |
昨日の充実した余韻のまま朝を迎えていました。
8時に起きてバスタブにお湯を張り、シャワーだけでなく久々にお湯に浸かることが出来ました。
旅はとても歩くことになるのでポルトガルからフランス入りし、今日は今旅の最終地点パリに入る前に疲れを癒すことが出来ました。
折角の古城ホテルでもあり朝食を付けていたのですが、今旅は朝食も外食にしてきたのでホテルでは今日が初となりました。
バイキングでヨーロッパらしい朝食をホテルを囲む公園を見ながらゆったりと摂り、部屋へ帰りチェックアウトの準備に入りました。
コニャックでの仕入れたボトルを2つのスーツケースに梱包して入れ込んだりと…
目安にしていた10時にチェックアウトし、車に荷物を積み込んで先ずコニャックの町に下りました。
コニャック専門店「コニャテーク」での仕入れが目的で、近くの駐車場に車を停めて向かい、集中した仕入れの時間となりました。
コニャックグラスも含め持ちきれない程の仕入れとなりましたが、いいボトルとの出逢いも多く車に積み込んでアングレームへ。
フランス入りしボルドーで借りたレンタカーはアングレーム駅で乗り捨てとしていました。
高速道路に乗って約45分でアングレームへ、最後に気を張って無事アングレーム駅でレンタカーを返却出来ました。
酒屋で仕入れたボトルを2つのスーツケースへ、グラスはリュックの上部に入れ込み、最大に重くなった荷物を“Do it yourself”の精神と共にパリまで12時半発の列車で約3時間の移動となりました。
最高時速320kmとフランスが世界に誇る超高速列車のTGVはパリのモンパルナス駅に着きました。
駅から地下鉄に下り、今回パリで宿を取っているアンヴェール駅へ向かう電車内には犬がいたりと賑やかで、静かな時を過ごしたコニャックから大都会へ来たことを感じます。
パリのホテルはどこでもとても高いので、今回安宿を探して予約していたアンヴェール駅周辺はモンマルトル麓の下町情緒溢れたエリアでした。
夜はやんちゃな雰囲気漂うエリアでもあり、そんなとこも性に合っていました。
アンヴェール駅からホテルに着きました。
安宿なのでエレベーターは勿論ないと思っていましたが、2階のフロントでチェックイン、4階の部屋へと無事に大荷物を運び終えました。
パリ入りしたこの日はパリに住む知人と待ち合わせして予約してあるレストランへを予定していました。
待ち合わせのオペラ駅近くにある「ハリーズ・バー・ニューヨーク」に18時半に着きました。
ハリーズ・バーへはパリに来ると必ず寄りますが、パリに来たことを実感する空間でもあります。
1919年、初めてのカクテルブックを著し、バーテンダーのレベル向上に力を注いだ先駆者として、スコットランド出身のハリー・マッケルホーン氏は念願叶って1923年「ハリーズ・ニューヨーク・バー」のオーナーとなりました。
ホワイト・レディー、ブラッディ・メアリー等歴史に残る不滅の人気カクテルを考案したカクテルの歴史を語るうえで欠かせない人物であります。
知人と待ち合わせし3杯目に頂いたのはハリーズ・バー・パリ発祥カクテルの“サイドカー”を。
昨夜コニャックの古城ホテルのカウンターに入らせて頂きサイドカーを創っただけに、発祥の地で頂いたサイドカーはいい流れとなりました。
量もたっぷりとある3杯の食前酒が食欲とテンションを高め、
地下鉄で楽しみにしていた肉を食べにムトン・デュヴェルネ駅に向かいました。