ヴィクトリア女王とヴィクトリア朝グラス |
昨年12月、お客様よりあるオリジナルカクテルの依頼がありました。
そこで暫く時間を頂きカクテル製作に入り、イメージが固まり使うお酒が決まりました。
しかし…カクテルは出来上がったのですが、それに合うグラスのインスピレーションがバックバーのグラスから伝わってこなく、お客様に「来月のヨーロッパ廻りで合うグラスを見つけてきますのでそれまで待っていてください。」とカクテル製作は保留となりました。
1月のヨーロッパ廻りではロンドンでヴィクトリア朝のグラスの出逢いがあり、そのグラスからインスピレーションが沸いてきてイメージが固まり、帰国して依頼のカクテルが出来上がりました。
ヴィクトリア女王はイギリスで最も輝かしい時代を作り上げた女王で1819年に生まれ、1837年〜1901年の治世はヴィクトリア朝と呼ばれていました。
また、ヴィクトリアがアルバートに初めて逢ったのは16歳でした。
女王に求婚することは許されない為ヴィクトリアは自らアルバートに求婚し1840年に結婚し幸福な生活が続きましたが、結婚21年目の1961年に42歳でアルバートが死去してから、ヴィクトリアは悲嘆し、その後常に喪服を着用し公の場に出ることは殆どなくなり、1901年81歳で亡くなる生涯でした。
カクテルの創作意図と合わせ1860年ヴィクトリア朝のグラスにカクテルを創り、ヴィクトリア女王の話をお客様にしたのですが、お礼にとご自身が描かれたヴィクトリア女王の絵をプレゼントしていただけました。
カウンターのレンガ横のろうそくの下に絵を飾らしていただいたのですが雰囲気が良くなり、とても気に入ってそれから飾らしていただくことにしました。
絵を見てるとヴィクトリア女王の目の奥にある想いを色々と想像してしまいます。
ヴィクトリア女王は今日のDORASをどのように見てくれるのでしょうか…?