今時期の赤ワイン |




先日ご紹介させていただきました今時期のおすすめ白ワインに続き赤ワインもご紹介致します。
白ワイン同様赤ワインも同じ想いから選ばれました。
学生の頃インディーズシーンで活動しD・I・Y(Do It Yourself)のパンクロック精神がアンチメジャーに表れていたのがワインにも通じているのでしょうか(笑)
勿論メジャーワインも今まで相当な数を飲み好きなのですが、扱う中ではより一歩入り込んでいます。
エミリオ・ブルフォン ピクリット・ネーリ 2009
イタリア・フリウリで忘れ去られ絶滅に近い土着品種を復活させ、僅か9haの畑で栽培しているエミリオ・ブルフォンからピクリット・ネーリ種100%のワインです。
ピクリットとは“とても小さい”の意味で果実がとても小さいことが名前の由来とされています。
デリケートな香りとまろやかでエレガントな口当たりが広がります。
「最後の晩餐」をモチーフとしたラベルです。
テッレ・デル・プリンチペ カステッロ・デッレ・フェンミネ 2008
土着品種の宝庫イタリア・カンパーニャ州でとりわけ珍しい古代品種を生産するワイナリー「テッレ・デル・プリンチペ」。
パラグレッロ種はナポリ王国時代、ブルボン王家に好まれたと言われる古代品種でフィロキセラ以降はカゼルタ県のカイアッツォ近郊のみで僅かに生息していただけでほぼ絶滅状態だった幻の品種です。
カーザヴェッキア種はカーザ“家”、ヴェッキア“古い”の意味のようカゼルタ県のポンテラドゥーネにあった古い遺跡で約100年前に発見された事に由来し、ローマ時代に栽培されていたトレビュラムヌの原種と考えられている品種です。
そのパラグレッロ・ネロ種50%、カーザヴェッキア種50%を中には樹齢100年以上のプレ・フィロキセラの樹からも造られるワインは特徴的なタンニンと口に広がる柔らかな甘みから女性らしい柔らかな曲線を想起させ、ワイン名の「カステッロ・デッレ・フェンミネ」が“女性の城”を意味した由来だというのを感じるワインです。
ビウルコ・ゴッリ グラシアーノ 2006
ビウルコ・ゴッリはスペインのリオハで有機栽培を行い畑の栽培から瓶詰めまで全てを行う家族経営の小さなワイナリーです。
スペインと言えばテンプラニーショがメジャー品種ですが、栽培の難しさと採算性の悪さから中々栽培しないグラシアーノ種を積極的に造りグラシアーノ種の魅力を最大限に引き出す栽培技術と葡萄と真剣に向き合う生産者の気持ちを感じます。
通常補助的に使われるグラシアーノ種100%のワインです。
エニーラ 2006
ブルガリアと言えばヨーグルトのイメージが強いですが美味しいブルガリアワインをご紹介します。
フランスのボルドー・サンテミリオンを代表するワインへと変貌したシンデレラワイン中のシンデレラワイン「ラ・モンドット」を手掛けた事で知られるボルドー右岸のスター生産者ステファン・フォン・ナイペルグ伯爵がブルガリアの可能性に目をつけ、2001年より畑仕事から醸造の全てにおいてナイペルグ伯爵がボルドーにおけるワイン造りと同様の哲学をもって手掛けたワインです。
メルロー種80%、シラー種10%、カベルネ・ソーヴィニョン10%から構成されるエニーラは丁寧な収穫からの完璧に熟したタンニンと機械に頼っては造り得ない丁寧な味わいはブルガリアだからこその人件費の安さの賜物から可能性を感じられるワインです。
そして、ビウルコ・ゴッリ グラシアーノは有機栽培。うう…気になる…

