2011年 09月 11日
2011年ヨーロッパ紀行 vol.36 |
パトカーのトランクと後部座席に荷物を全部入れ、先程の警官2人に連れられ後部座席に乗り、駅まで送って貰いました。
と言うか捨てられることになりました(苦)
お店やら何もない田舎道に駅がぽつんと1つあり、小雨が降る中大荷物を警官が手伝って降ろしてくれました。
コニャックへどう行ったらいいかチケット売場へ行くのに大荷物を持って行くのが嫌だったので、雨だし年配の警官に荷物を見ていて貰うことにして、若い警官を連れてチケット売場まで向かいました。
スゴンザックの予約しているホテルまで行く話を警官に伝えていたので、チケット売場でチケットを買うのにフランス語でやり取りして貰いました。
レンタカーを運転しながらボルドーまであと90キロという標識から距離だけは認識できたこの「LABOUHEYRE(ラブーエール)」駅から、まずボルドーのサン・ジャン駅まで行き、乗り換えてアングレーム駅まで行き、乗り換えてコニャック駅までのルートで乗り継ぎ、コニャック駅からはタクシーでスゴンザックまで行くしか方法がありませんでした。
しかも乗り継ぎの時間の間隔がそれぞれかなりあるのでコニャックへ着くのが夕方となってしまうことになります。
それしか行きようがないのでチケットを買い荷物を降ろした場所まで戻り警官はパトカーに乗り込み、遂に田舎駅に捨てられました。
乗客も駅員も誰もいない駅のホームで電車が来るまでかなり時間があったので、スーツケースを開けて荷物を軽くしようと余分なものを捨てることにしました。
スピード違反で捕まったことは自業自得なのですが、何で毎年短い旅の間にこんなにトラブルがあるのだろうか…
普通の旅がしたいな。何で出来ないんだろ…
と落ち込みました。
ようやくボルドー行きの2両編成の電車が来て電車に乗りボルドー・サン・ジャン駅まで着きアングレーム行きの電車をホームで待ちました。
電車は混んでいて座れないので出入口の扉に荷物を置いてスーツケースに座りアングレームまで向かいました。
アングレーム駅で降りてコニャック行きの電車が来るまでかなり時間があったので、駅の構内ででクロックムッシュを食べて、もう運転することは出来ないんだとビールを飲み気持ちが少し楽になりました。
当初の予定ではスゴンザック市のホテルで3泊してレンタカーでコニャックの蒸留所を廻り、パリへ向かう日にレンタカーをアングレーム駅のレンタカー会社で乗り捨てして電車でパリへ向かうのを決めていました。
まだ時間があったので軽い食事の後レンタカー会社に行き、事の流れを伝えて借りた地のビアリッツに取り次いで貰おうとしましたが、こことビアリッツでは関係ないから出来ないと言われ、同じ会社で支店が違うだけなのに連絡出来ないのはおかしいと伝え、何とかビアリッツの空港のブースに取り次いで貰いました。
しかし断固にビアリッツの支店とは話すことは出来ないと電話を渡され、電話を変わると警察にレンタカーを預けてあることは警官から連絡が入っていたようで、違反の罰金135ユーロもあるし少しでも戻せるお金は戻そうと2日半早くレンタカーを返すことで帰国してから日本の会社を通して返して貰いたいと思い、電話で中々思いを伝えるのに四苦八苦しましたが、結局帰国してからのやり取りとなりました。
まさかこの時、帰国してから届いたクレジットカードの請求が倍近くになってしまうとは思いもしませんでしたが…
同じ会社なのに取次ぎ出来ないとのことに再度おかしいとクレームを言いレンタカー会社を出て、まだ時間があったのでアングレーム駅のSNCFのチケット売場に並んで、パリへ向かう日のことを考え前もってチケットを買っておくことにしました。
コニャックからアングレームを経由してパリへ向かうチケットを取りましたが、スゴンザック市のホテルをチェックアウトしてからコニャック駅までタクシーで向かう時間がよめないので、当初3泊予約していたスゴンザックのホテルを2泊にして、最後の晩はコニャック駅近くに泊りスムーズにパリへ向かえるようにした方がいいなとチケットを買って思いました。
そろそろ電車の時間になったのでホームに向かいましたが、ボルドーやアングレームでもホームに上がったり下がったりする階段を重い大荷物を数回に分けて運び降りするのが一苦労でした。
これからコニャックで買うブランデーが更に増えることを考えると気が遠くなりましたが、さっきまでへこんだアクシデントも、こんなことで自分に負けちゃいけないと思うようになりました。
アングレームのホームで来る電車を待っているとローカル風に見える男性が隣にいたので、スゴンザック市に行くのにコニャック駅まで行ってタクシーに乗るのがいいか、1つ手前のジョンザック駅で降りてタクシーで向かう方がいいか聞きましたが、
「ジョンザック駅で降りても何もないしタクシーは1台も来ないからコニャック駅がいい」
とのことで、ようやく来た2両編成の電車に乗り込みました。
椅子に座って景色を見てると一面にブドウ畑が続きました。
ようやくコニャックへ来れたんだ!
とブドウ畑を見て心も和み、長い道程を経て夕方にコニャック駅に着くことが出来ました。
by doras.nakamori
| 2011-09-11 17:27
| ヨーロッパ旅
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