2011年ヨーロッパ紀行 vol.43 |
コニャック中心のロータリーからドュピュイへ向けて歩き始めましたが、まだ予約の15時まで時間があったので、向かう途中に飯島くんから
「明日泊まるホテルの場所を確認しておきましょうか?」
と提案があり向かいました。
ホテルは地図を見ながらすぐわかり見つけましたが、鍵がかかっていて中に入れません。
誰も今日はいないのかな…?
明日は大丈夫かな…?
と旅で続くアクシデントから心配になっているのを感じてくれたのか飯島くんが
「ちょっと聞いてきます」
と目の前の鍵屋に聞きに行ってくれました。
「やっぱりいないみたいですね」
という感じで、取り合えず場所がわかったから大丈夫とドュピュイへ向かおうとすると飯島くんが
「あっ!いました!!」
と言いながらホテルへ走って行きました。
ホテルの鍵を開けて入ろうとしていたご夫婦に飯島くんが走って行き声をかけてくれました。
自分もすぐ向かい明日泊まることを伝えると
「明日は夜7時まで出ちゃってるから」
とホテルと部屋の鍵を預からせてくれました。
もし鍵を借りてなかったら明日スーツケースやお酒やグラスなど大荷物を抱えてホテルへ来ても夜7時まで入れなかったことになり、飯島くんが走ってホテルのご夫婦を捕まえてくれたことで間一髪助かりました。
鍵を預かりセキュリティの解除を教えて貰いホテルを後にしてドュピュイへの道に戻りましたが、向かいながら、「飯島くん、助かったよ。大荷物持ったままで動けなかったよ」と、
もしそんなことになっていたら
「普通の旅がしたいな」
とまたつぶやいてしまうとこでした(苦)
話をしながら細い道を進むとすぐに辺りは静かになり地図では「DUPUY」の近くとなりました。
ドゥピュイ社は良質なコニャックを樽買いして売り出すネゴシアンです。
暫く探すと看板もなく入口があり、中に入って階段を上がり2階に上がるとドュピュイに着きました。
日本コニャック協会の鯉沼さんにアポを取って頂いたことと名前を伝え1人増えたことを話すと快く迎えてくださいました。
「早速見学に行きましょうか?」
との言葉で蒸留所内を廻りましたが、各大手が近くに沢山ある中で貫いているプライドとこだわりを強く感じさせてくれました。
飯島くんもフランス語で質問したりしながら
「何か聞きたいことありましたら僕が聞きますので」
と名通訳をしてくれていました。
各畑からの熟成樽や秘蔵古酒のボンボンヌが眠る熟成庫“パラディ”を間近でじっくり見ながら、質問を重ね進みました。