2011年ヨーロッパ紀行 vol.48 |
6月18日(土)
朝教会の鐘の音で目覚めました。
もうコニャック最後の日になってしまいました。
8時に下に降り朝食を食べチェックアウトする準備をしました。
10時にファンボア地区のギィ・ピナール家にアポイントを日本コニャック協会の鯉沼さんに取っていただいてたので、ホテルでタクシーを呼んでいただきました。
スゴンザックのホテル「シュバリエ・デラ・クロワ・マロン」をなごみ惜しい思いでチェックアウトし、タクシーでフーシニャック村に向かいました。
のどかな風景が今日1日で終わり、明日からは大都市パリへ入ることを思うとまだまだコニャックに滞在したい思いが増してしまいます。
タクシーはグランド・シャンパーニュ地区からファンボア地区に入りフーシニャック村に着きました。
歩いているお婆さんに運転手さんがギィ・ピナール家を聞くとすぐそこと指を指して教えてくれました。
20分位前にギィ・ピナール家に着き、旅の大荷物を降ろしているとギィ・ピナールさんのご子息のローラン・ピナールさんが迎えてくださいました。
しばらくすると乗用車が1台着き、ローランさんの奥様と小さな娘さん、息子さんが到着しました。
ローランさんはコニャックにあるコニャック協会で働かれていて、鯉沼さんから事前に聞いてはいたのですが奥様は何と日本人です。
ご挨拶をし早速コニャック創りを案内して頂けることになりました。
ローランさんの説明をマダムが細かく通訳してくれくださいました。
まず畑に向かいギィ・ピナール家が持つ畑と対面しましたが、ファンボア地区でもグランド・シャンパーニュ地区に隣接したフーシニャック村はプルミエ・ファンボア地区と呼ばれ、グランド・シャンパーニュに引けを取らない土壌を持ちます。
グランド・シャンパーニュ地区の白い石灰質な土壌に比べ茶が濃い色合いで砕いた硬い石が多く目に付き、土は鉄分の多い石灰質でフーシニャック村はプルミエ・ファンボアと位置付けされ、最高のファンボアコニャックが生まれます。
AOCなどフランスは法律で細かく区切られているので、グランド・シャンパーニュ地区と通りを挟んだプルミエ・ファンボア地区は肩を並べる土壌の為、ファンボア地区でも特別な位置付けをされています。
また、ギィ・ピナール家は収穫の葡萄をつまみ食いした子供がお腹を壊したことから、その翌年の1969年よりコニャックでは一番早くオーガニック農法を取り入れ、無農薬で大切に葡萄を育てられ、コニャックでは大変珍しいオーガニックコニャックでビオ認定品となっています。
無農薬畑で目をかけられ元気に育つニユブラン種の葡萄の房は、ユニブランの典型的な3つに房が出来る形をしていて葉も生き生きしていました。
日々のチェックを欠かさず愛情を注がれた葡萄を感じられました。
土壌の石灰石を持ちローランさんと写真を撮り、石を持ち帰りたいと伝えると「幾らでも」と沢山頂き、レンタカーも没収され手荷物になることも忘れて喜びました。
フラパンで頂いたグランド・シャンパーニュの石灰石に続き、ファンボアの石灰石も持ち帰ることが出来ましたが、この時石だけでも凄い重みなのも気にもしていませんでした(笑)
ヨーロッパ紀行楽しく読ませていただきました♪
実は私は、中森さんが行かれたローランさんの奥さんとネット友達なのです。
以前から、噂の旦那さんやお子さん達やぶどう畑を目にすることが出来て、とっても嬉しく思いました^^
奥さんとはほぼ毎日ネットでやり取りをしていますが、その人柄は温かく面白くお茶目で可愛らしい方です。
中森さんの文面から、日ごろ聞いている温かい家庭像がそのまま伝わって来て、ニコニコしながら、読ませていただきました^^
また、ギィ・ピナール家のブドウに対する愛情や情熱やプライドを感じ取ることが出来て、久しぶりに清々しい気持ちになりましたww
次回行かれる時は、嵐のグッズを持って行かれると、とっても喜ばれると思いますよ^^
特にお姉ちゃんは大野君の大ファンです♪^^