2011年ヨーロッパ紀行 vol.49 |
ギィ・ピナール家のビオディナミコニャックは造り手の熱意と一貫した手作業でのこだわりを感じさせて頂きました。
家族や身内で葡萄を選別する収穫も大変な労力で、少量生産ならではの妥協の無い一貫性となります。
畑から歩くと枝にぶら下がったプラムや洋梨、林檎などがあり、こちらも無農薬で自家栽培されているとのことでした。
砕かれる前の大きな石灰石からもグランド・シャンパーニュとの土地の違いを感じられます。
果実の樹木を見ながら歩くと広い面積の畑が目の前に広がりました。
立ちすくんでしまう程何だか重みを知らず知らずに感じさせられていました。
こちらの畑は樹齢の古い枝から葡萄が育っているとのことでした。
コニャックではニユ・ブラン(サンテミリオン・デ・シャランテ)、フォル・ブランシュ、コロンバールが90%以上使用する葡萄品種となります。
残りは最高10%までの使用品種としてブラン・ラメ、ジュランソン・ブラン、モンティル、セミヨン、セレクトが使われます。
1970年より法的に呼ばれるようになったユニ・ブランがコニャック全体の90%以上で使われています。
コロンバールはニユ・ブランより早く熟成しますがボディーは弱い特徴があります。
そしてフィロキセラにより絶滅してしまったフォル・ブランシュは非常に香りが強く、香り豊かな品種ですが、葡萄の身が詰まっていて房も小さく、またコニャック地方ではカビやすく病気になりやすい手間のかかる品種で、収穫量も少なくコストの高いことからもあまり植えられることがありませんでした。
その大変豊潤で現地でも特別な品種で、手間隙を惜しまず育てられたフォル・ブランシュがギィ・ピナール家の畑の中に4列だけありました。
フォルブランシュの枝が何処にあるか分かるヒントを内緒で特別に教えて頂けました。
しかもただでさえ育てることが困難なのに、無農薬でフォル・ブランシュを育てることはより困難で、グランド・シャンパーニュ地区の水はけ良く超白亜質な超一等地でこだわった少量生産の農家が無農薬で作ろうと試すも無理だった困難をギィ・ピナール家はやってのけます。
コニャック地方で栽培面積が1%しかない貴重品種フォル・ブランシュからもギィ・ピナール家の想いを強く感じさせて頂くことが出来ました。
農作物の葡萄から造られるコニャックは何処で生まれて、どんな育ち方をしてきたのかがとても重要なんだと実際に目の当たりにして体感することが出来ました。
Thank you very much for your visit! I hope I can visit your bar and enjoy your cocktails next time I'm in Tokyo!
All the Best,
Laurent.
A best day of this my trip is Foussignac story!
I don't forget your kind forever
I 'll go to Foussignac again
I wanna meet your lovely family
I'm waiting yor you if you will come to Japan
Je vous remercie!!