やっぱりボルサリーノ |



9月末でパナマ帽の時期も終わりとなり、10月よりファー・フェルト地のソフト帽に衣替えとなりました。
先日浅草の「トラヤ帽子店」さんへ、いつもお世話になっております店長さんにパナマ帽のメンテナンスをお願いしに伺って来ました。
パナマ帽は数年で陽射しにより色焼けしてしまうので買い替えとなりますが、2年前に購入したボルサリーノのトラヤ・モデルはとても軽くて被り心地よく大事にしてきたのと、殆ど夜しか被って歩かないからか色焼けもせずまだまだ被れそうで今年もメンテナンスをお願いしました。
任務を終了したパナマはリボンの部分を取って川に投げ捨てるという粋な話を教えて頂いたことがあります。
リボンを外して川に投げられたパナマは、そのうち溶けて水に戻るという話で、僕もいつの年か目の前の隅田川にパナマを投げ捨てるのを決めています。
メンテナンスの依頼を終えて新作のウインドーを見ていると目に止まった帽子がありました。
色合い鮮やかなボルサリーノで被らせて頂き気持ちが動いていましたが…、その日トラヤさんに被って行った濃いブルーのボルサリーノも大事にしているのと、これからの時期にヘビーローテーションで被って行くことになるニューヨーク老舗「「ノックス」の黒のフェルトに加えてボルサリーノも加えたいと思い、見せて頂くことにしました。
流石イタリア「ボルサリーノ」です。
この柔らかく包み込まれるような被り心地の良さとフィット感
しかも値札を見てびっくりしました。
ボルサリーノの価格は把握していたのですが、円高の関係でここまで価格が違うとは…
メンテナンス以外にも売場に出していない帽子を出して頂いたり、また帽子に関して沢山のことを教えてくださる店長さんに「嬉しいですけど正直これ以上価格は下がって欲しくないですよね。ステイタス感あるのもボルサリーノの1つかなと思うので」と話しましたが、購入となりました。
今時期は買い時かと思います。
段々とクローゼットがトラヤさんのハット・ボックスで埋められてきました。
最後にトラヤさんで教えて頂いた帽子の話です。
『コートに袖を通すようになると、帽子が恋しい季節です。
昔から「帽子を被ると風邪をひかない」と言います。人間は頭痛からかなりの割合で熱を放出しているらしいのです。
少し乱暴ですが、その部分に蓋をしてしまうので、熱が逃げないので温かいと言われる由縁かもしれません。
それならばお洒落な帽子でも。』