再びフィレンツェから |
2007年1月、フィレンツェ、ヴェネチア、ミラノを廻ったイタリア旅で出逢いの濃厚なキナ・リキュールが再びバックバーに並びました。
フィレンツェでの3日目の夜、食事をするのに観光店でなく地元客がいそうなレストランを探そうと、歩きながらアルノ川ヴェッキオ橋からウッフィツィ美術館の裏の裏の裏路地に佇むレストランに出逢いました。
1キロはある指2本分の厚さとなる伝統の骨付きTボンステーキ「ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナ」をどうしても食べたかったので良さそうなお店を見つけ、出てきたビステッカに感動でした。
お酒もスプマンテから白ワインにフルボトルの赤ワインを空け、サービスの方も最初は日本人客だからあまり飲まないのではと思っていた感じが見えていましたが、徐々に対応が変わってきて、食事を終えてドルチェと共にグラッパを空けてから、日本では現在中に含まれる成分から輸入することが出来ないキナ・リキュールを飲みたいと伝えると
「ちょっと待って」
と言い早歩きに戻ってからワゴンで大量のリキュールを持ってきてくれました。
その中からキナを含め薬草系リキュールのアマーロを幾つか頂き飲み終えるとサービスマンから
「うちで作ったリモンチェッロがあるから飲んでみて」
とグラスに注いでくれ、飲み終わるとまたフルーツリキュールをサービスしてくれ、日本人客がイタリア文化を楽しもうとしていることに嬉しそうにテンションが上がっているのが分かりました。
とても楽しい食事でビステッカの食後に飲んだキナ・リキュールがそれから忘れられずにいました。
迫力あるビステッカの後のキナ・リキュールは消化にも良く、より美味しく感じていました。
次の日フィレンツェの街で酒屋を廻り、棚の後ろに1本だけ置いてあったリキュールを取り出して見ると見たこともないキナ・リキュールで買うことにしました。
帰国し国際宅急便が届きそのキナを開けると濃厚なねっとりした甘みと薬草の香りがあり、シガーと合わさないと中々飲むのも辛いのではと思う程の濃度です。
中身はフィレンツェ郊外の修道院リキュールでしたが、以前開封した際にいらして頂いていたイタリア人から
「このキナ・リキュールがなんで東京のバーにあるんだ!イタリアでも中々お目にかかれないのに」
と驚かれたリキュールで、フィレンツェで2日目の夜にフィレンツェを代表するレストラン「イル・チブレオ」で働く日本人女性を紹介から訪ね食事をし、そのイタリアで生活している女性を通してまた再び届くことになりました。
シガーを楽しまれる方におすすめしたいリキュールとなりますのでお楽しみ頂けると思います。
また熟成を経たシガーが仕上がり店に持ってきましたので、また後日シガーもご紹介したいと思います。