2012年 07月 18日
石川剛司選手引退試合後記 |
15日(日)は3連休中日で本来なら店は休めない日でしたが、この1日はシーザージム石川剛司先輩の最後を見届けにお休み頂きました。
事前のプレスへの発表では本人の意向から引退発表はせず、試合後に引退への流れとなっていました。
これも石川さんの引退試合だからというファンの皆様の視線より、一試合として観て頂きたいという思いであり、生き様が表れていました。
自分がシュートボクシングを始めてアマチュア時代、石川さんがよく面倒を見てくれ、29歳という年齢からプロデビューし連戦連勝1ラウンド秒殺を続ける石川さんを見ていて大きな刺激を頂き、その後自分もアマチュア大会出場に気持ちが動き、優勝と共に31歳でプロデビューすることが出来ました。
その歳からでも出来たのは石川さんの存在があったからというのは間違いありませんでした。
“浅草の黒豹”
というニックネームをつけてくれたのも石川さんでした。
自分は3年少しのプロ生活で34歳で引退しましたが、最後の引退試合でもセコンドで声を枯らしてアドバイスして頂き、その結果有終の美を飾る事が出来ました。
その日は朝まで最高の美酒を浴びましたが、その側にはずっと石川さんがいてくれました。
石川さんとは歳は1つしか変わりませんが、アマチュア、プロを通して練習からずっと気にかけてくれ僕も兄貴と慕い、またプライベートでも沢山遊んだ石川さんのラストだからこそ、どうしても見届け目に焼き付けたく、誠に勝手ながらお休み頂きました。
当日新幹線で新潟へ向かい、試合会場となる朱鷺メッセに着きました。
シーザージム女性会員さんが作った特製団扇は会場入口で先着500枚配ることとなりました。
プロデビューから連戦連勝、チョークスリーパーで絞め落とすKO勝ちにいつしか
“タケチロック”
という、タケチと愛される石川さんの代名詞と写真付きの素敵な団扇でした。
石川さんが会場入りし、シーザージムタイ人名トレーナーのダムさんが最後のバンテージを巻きます。
今までを振り替えるように、長い瞑想から集中する姿は
寝てしまったかと思う程集中していました(笑)
そして試合はメインイベントとなり遂に入場となりました。
ガウンの背中にはロングスパッツと同じ
“OUTLAW”
ガウンの中には
“シーザー武志”
会長の名前を背負いリングインし、ダムさん、宍戸さん、自分がセコンドとしてリングサイドに付きました。
試合は石川さんの半分以下の年齢となる17歳のWPMCオーストラリアフェザー級チャンピオン・グレン・パーヴィス選手と手に力が入る熱戦が展開されました。
1ラウンドで今まで蓄積された眉上の古傷を相手のパンチでカットしてしまい、大流血しながらもジリジリと相手へのボディ攻撃でスタミナを奪い口を開けさせ、判定では勝ちと誰もが確信していた5ラウンドで、ついに“タケチロック”が決まりキャッチポイントが入り、その後締め上げるチョークスリーパーでギブアップ!
グレン・パーヴィス選手はリングに白眼を向いて倒れ、石川さんのKO勝ちとなり歓喜の歓声と共に石川さんもトップロープまで登り歓声に応えました!
会場のお客様にシーザージム女性会員さんが、紙テープの長さ全てにタケチロックと手書きした紙テープがリングに舞いました。
自分の最後の試合でも作ってくれた紙テープには浅草の黒豹と書かれていて、今でも宝物として大事にしています。
その後石川さんにマイクが渡されスピーチが始まりましたが、とても素晴らしいスピーチに目が熱くなりました。
新潟のアウトローが夢もなく東京に来てシュートボクシングに出逢い、シーザー会長のお陰で夢を持ち諦めずに出来たことへの感謝…
幾つもの傷を作っても今はいい思い出…
丈夫な身体で産んでくれたおかんに感謝…
会場のお客様や若い世代への選手に向けての熱い思い…
後から聞けば考えてた訳でなく、今までの感情が言葉となったというメッセージが詰まった素敵なロングスピーチでした。
引退のテンカウントのゴングが響き渡り、
リングを下りて会長の前で深々と頭を下げる石川さんを自分は会長の名前が入ったガウンを高々と広げ待ち、そのガウンに向かって歩いてきた石川さんは背中を向けてガウンを纏い、背中のOUTLAWを背に花道を引き上げました。
控え室でトレーニングを見てきたダムさんに
「ダムさん、今までわがままばかりでごめんなさい。ありがとうございました」
という言葉にダムさんは「とても嬉しかった」と後から僕に溢してました。
石川さんの有終の美を見届けられ、心から祝福の気持ちを伝える事が出来ました。
設営した会場の撤去をしている間にカットした流血の纏上を縫った石川さんが戻り、バスで東京に帰る関係者を見送った後、緒形さんを始め居残り組で新潟市内で祝勝&引退お疲れ様会を明け方近くまではしごし、美酒と共に最後の一夜に酔いしれました。
石川さんのファイターとして最後の勇姿を無事に見届けられ、9年間のプロ生活での最高の結末と共に最高の夜となりました。
石川兄貴、現役生活本当にお疲れ様でした!
事前のプレスへの発表では本人の意向から引退発表はせず、試合後に引退への流れとなっていました。
これも石川さんの引退試合だからというファンの皆様の視線より、一試合として観て頂きたいという思いであり、生き様が表れていました。
自分がシュートボクシングを始めてアマチュア時代、石川さんがよく面倒を見てくれ、29歳という年齢からプロデビューし連戦連勝1ラウンド秒殺を続ける石川さんを見ていて大きな刺激を頂き、その後自分もアマチュア大会出場に気持ちが動き、優勝と共に31歳でプロデビューすることが出来ました。
その歳からでも出来たのは石川さんの存在があったからというのは間違いありませんでした。
“浅草の黒豹”
というニックネームをつけてくれたのも石川さんでした。
自分は3年少しのプロ生活で34歳で引退しましたが、最後の引退試合でもセコンドで声を枯らしてアドバイスして頂き、その結果有終の美を飾る事が出来ました。
その日は朝まで最高の美酒を浴びましたが、その側にはずっと石川さんがいてくれました。
石川さんとは歳は1つしか変わりませんが、アマチュア、プロを通して練習からずっと気にかけてくれ僕も兄貴と慕い、またプライベートでも沢山遊んだ石川さんのラストだからこそ、どうしても見届け目に焼き付けたく、誠に勝手ながらお休み頂きました。
当日新幹線で新潟へ向かい、試合会場となる朱鷺メッセに着きました。
シーザージム女性会員さんが作った特製団扇は会場入口で先着500枚配ることとなりました。
プロデビューから連戦連勝、チョークスリーパーで絞め落とすKO勝ちにいつしか
“タケチロック”
という、タケチと愛される石川さんの代名詞と写真付きの素敵な団扇でした。
石川さんが会場入りし、シーザージムタイ人名トレーナーのダムさんが最後のバンテージを巻きます。
今までを振り替えるように、長い瞑想から集中する姿は
寝てしまったかと思う程集中していました(笑)
そして試合はメインイベントとなり遂に入場となりました。
ガウンの背中にはロングスパッツと同じ
“OUTLAW”
ガウンの中には
“シーザー武志”
会長の名前を背負いリングインし、ダムさん、宍戸さん、自分がセコンドとしてリングサイドに付きました。
試合は石川さんの半分以下の年齢となる17歳のWPMCオーストラリアフェザー級チャンピオン・グレン・パーヴィス選手と手に力が入る熱戦が展開されました。
1ラウンドで今まで蓄積された眉上の古傷を相手のパンチでカットしてしまい、大流血しながらもジリジリと相手へのボディ攻撃でスタミナを奪い口を開けさせ、判定では勝ちと誰もが確信していた5ラウンドで、ついに“タケチロック”が決まりキャッチポイントが入り、その後締め上げるチョークスリーパーでギブアップ!
グレン・パーヴィス選手はリングに白眼を向いて倒れ、石川さんのKO勝ちとなり歓喜の歓声と共に石川さんもトップロープまで登り歓声に応えました!
会場のお客様にシーザージム女性会員さんが、紙テープの長さ全てにタケチロックと手書きした紙テープがリングに舞いました。
自分の最後の試合でも作ってくれた紙テープには浅草の黒豹と書かれていて、今でも宝物として大事にしています。
その後石川さんにマイクが渡されスピーチが始まりましたが、とても素晴らしいスピーチに目が熱くなりました。
新潟のアウトローが夢もなく東京に来てシュートボクシングに出逢い、シーザー会長のお陰で夢を持ち諦めずに出来たことへの感謝…
幾つもの傷を作っても今はいい思い出…
丈夫な身体で産んでくれたおかんに感謝…
会場のお客様や若い世代への選手に向けての熱い思い…
後から聞けば考えてた訳でなく、今までの感情が言葉となったというメッセージが詰まった素敵なロングスピーチでした。
引退のテンカウントのゴングが響き渡り、
リングを下りて会長の前で深々と頭を下げる石川さんを自分は会長の名前が入ったガウンを高々と広げ待ち、そのガウンに向かって歩いてきた石川さんは背中を向けてガウンを纏い、背中のOUTLAWを背に花道を引き上げました。
控え室でトレーニングを見てきたダムさんに
「ダムさん、今までわがままばかりでごめんなさい。ありがとうございました」
という言葉にダムさんは「とても嬉しかった」と後から僕に溢してました。
石川さんの有終の美を見届けられ、心から祝福の気持ちを伝える事が出来ました。
設営した会場の撤去をしている間にカットした流血の纏上を縫った石川さんが戻り、バスで東京に帰る関係者を見送った後、緒形さんを始め居残り組で新潟市内で祝勝&引退お疲れ様会を明け方近くまではしごし、美酒と共に最後の一夜に酔いしれました。
石川さんのファイターとして最後の勇姿を無事に見届けられ、9年間のプロ生活での最高の結末と共に最高の夜となりました。
石川兄貴、現役生活本当にお疲れ様でした!
by doras.nakamori
| 2012-07-18 05:00
| シュートボクシング
|
Comments(1)