2012年スコットランド紀行 vol.17 |
郵便局では受付が1つしかない中、かなりゆったりとした手続きを受ける事になりました。
航空便の中でのコースや重さにより金額も変わってくるので、1つ1つの段ボールを出しては紙に記載を待ち、これもゆったりとしたアイラの流れと納得するしかない時間の経過となりました(笑)
船便という安く送る方法もありますが、店を休みにしてその間お待ち頂いてるお客様にタイムリーに提供するには船便は熱が覚めてしまう事になるので航空便となります。
郵便局からお酒を送る中で1本割りの送料を考えるとそれなりの金額になるので、旅では厳然しながら割りに合う見極めが大切になりますが、お客様に100円でも安く提供出来るように届くまでは誤魔化したりも含め戦いとなります。
手続きを終えてもそのお酒が無事店に着くか、また割れないかと…
全ての商品が届いて旅が終わりとなるので、お酒とも出逢いから真剣に向き合う事になる為、より1本1本にも注ぐお酒にも思い入れも増していきます。
長い時間がかかり郵便局を出てラフロイグへ向かいました。
ラフロイグには26日、28日、29日と今回の旅で3度目となりましたが、29日の今日がラフロイグのお祭りの日となりました。
蒸留所内には売店やブースが出ていて、絵を買ったり売店で蟹を食べたりしながら海沿いから蒸留所を見渡しました。
この日も天気がとても良く、暑い陽射しを浴びながら飲むラフロイグのクォーターカクス・ビールが昼のお酒として、また二日酔い抜けとして重く感じましたが、ラフロイグの海岸沿いは、11年前のアイラ・フェスティバルでバグパイパーの音色を聴きながらウイスキーを飲んだ時よりも綺麗に設備されているよう感じ、眩しい太陽の下で緑の芝生と海を見ながらスローな時間が流れました。
ハイランドダンスが始まる知らせがあり観に行くと、小さな女の子が先生が見守る中踊り始めましたが、途中流していたケルト音楽が止まってしまいました。
止まってもリズムをとって踊っていた女の子達に周りのオーディエンスは手拍子をして盛り上げ、音が止まった事がより盛り上がったショーとなりました!
小さな女の子達は音が止まっても気にもしないで躍り、何も動じないでブレない姿に、芯のある誇りあるスコットランド気質を感じさせて貰え、ダンスが終わると自分も含め大きな拍手喝采となりました。
ダンスを見終わりラフロイグを後にしボウモアへ向かい、またボウモア・ホテルで1杯やり、ホテルの目の前にあるガソリンスタンドでレンタカーに給油をすることにしました。
ガソリンスタンドと言っても道沿いに1つだけ置いてあり、給油キャップを開けてセルフで給油し、中のレジで精算をします。
島はガソリンが本土より高いので最低分だけ給油することにしました。
ボウモアの町を出てポートエレンの町のカレー屋に向かいました。
元々インドはイギリスの植民地として統治されていた関係柄かイギリスのカレーは美味しいとの評判を聞いていましたが、本当に美味しくてかなりの量を頂きました。
白ワインが空いてしまうと、お店に在庫がないから近くにある酒屋で買ってきて持ち込みしていいとのことで、酒屋へ行きワインを買ってきました。
カレーのスパイスもとても複雑に効いていて、とてもいい食事となりました。
お店を後にして満腹で苦しいのでフィンラガン湖へ向かいました。
フィンラガン湖はアイラ島の歴史でも大きな位置を示し、長い年月を経た史跡が残ります。
今回の旅ではアイラ島でダンイヴェック城廃墟、キルダルトン教会跡とクロスに続き、フィンラガン湖からもアイラの歴史を感じられる事が出来ました。
木で造られた遊歩道を歩き、湖の畔まで進みました。
石造りの廃墟が静かなる大自然の中に長い年月を経て残っています。
大自然に佇んでいると細かい蚊の大群が常に顔近くに寄ってくるので、常にダッキングとジャブをつつきながらダメージを受けずに済みましたが、気を抜いて蚊の餌食になると100ヵ所以上頭皮や顔を刺された姿を目の当たりにし…格闘技をやっていて良かったと思いました(笑)
かなり歩いたのでインドカレーの満腹もこなれてきて車に戻りました。
フィンラガン湖付近にある素敵なパブへ移動し、
サイダーで喉を潤しウイスキーで1日を振り返りながら、旅は6日目が過ぎました。
アイラのゆっくりとした時の流れと反比例して時間はあっという間に過ぎ去って行きました。