2012年スコットランド紀行 vol.19 |
アイラ島滞在も最後の1日となりました。
起きてからまずキルホーマン蒸留所へフェスティバル・ボトル発売に向けて向かい、既に長蛇の列が出来ている最後尾に並び、2時間半並んでようやく購入となりました。
最後の1日はタイトな予定で、直ぐに車でポート・アスケイグのフェリー乗場に向かい、アイラ海峡を挟んで対岸のジュラ島へ渡りました。
この日も昨日と同じようにどんよりとした天候となりましたが、フェリーに乗りながらアイラ島を振り返るとポート・アスケイグの横にカリラ蒸留所が見えます。
フェリーはすぐにジュラ島へ着き、フェリーから一本道をひた走りました。
“鹿の島”を意味するジュラ島はアイラ島と同じ位の大きながありますが、アイラ島が約3000人の人工に対しジュラ島は200人に満たなく、島にはジュラ蒸留所へ向かう1本の道しかありません。
少ない人工に対して野生の鹿は5000頭もいるというので鹿の島というのが、車に乗りながらもよく感じられました。
細い一本道を対向車と譲り合いで脇に停まったりとすれ違いながら、アイラ・フェスティバルに組み込まれジュラ蒸留所もお祭りとなるこの日に向けて、時間ギリギリにジュラ島に唯一ある蒸留所であるジュラ蒸留所に着きました。
目の前にはジュラ島唯一のホテルとなるジュラホテルがあり、
蒸留所は島の東側海沿いに位置しています。
車を降りて蒸留所内に作られた特設セミナー会場で先ず説明を受けました。
その後3つのグループに分かれて蒸留所内に向かうことになりました。
ホワイト&マッカイ社のマスター・ブレンダーでジュラ蒸留所ウイスキーのアイル・オブ・ジュラも管轄となるリチャード・パターソンによる、人を引き付ける講義は、エンターテイナーとしてウイスキー業界に多大な財産を残しています。
各樽のテイスティングを終えて、
所長に代わり、蒸留所の説明に移動となりました。
独特な香りを発するマッシュタンや
ウォッシュバックに
ポットスティル
の説明を受け、ラック式の貯蔵庫で、原酒のテイスティングをたっぷりと頂きました。
貯蔵庫を出てセミナー会場に戻り、温かいジュラの名前通り鹿肉シチューとまたまたウイスキーを振る舞って頂きました。
食後は甘いスイーツを頂きウイスキーを合わせ、
蒸留所側が勧める中にヒントが必ずあると、その奥を感じながら遅めのランチ付きセミナーを終えて、次なる予定の為に蒸留所を出てまたフェリー乗場まで細い一本道を戻りました。