2012年スコットランド紀行 vol.20 |
天気は少し良くなり、アイラ海峡を越えた対岸のアイラ島にカリラ蒸留所が見えます。
夕方17時半に一度宿に戻り、1時間みっちりと購入したウイスキーの“鬼の梱包”で集中しました。
アイラ島泊最後の今日は「アイラ・ウイスキーフェスティバル・ディナー」に向かう為、次の朝早くアイラから本土に戻るので荷造りもしておかなければなりませんでした。
黙々とパッキングを終わらせジャケットに着替え、18時半に宿を出てポート・シャーロット・ホテルに向かいました。
アイラ島でも名ホテルとして名高いポート・シャーロット・ホテルに入り、
レセプション前にあるソファーに腰を下ろすと食前酒にブルイックラディ・アイラ・バーレイ2006が運ばれ、ホテルにある本を見ながら食事への思いが高まっていきました。
同時に遅めの昼食でしたがウイスキーの心地良い刺激で胃袋も整い、カナッペを合わせながら食事前のゆったりとした時間を楽しんでいました。
19時を回り、奥のレストランに移動しテーブルに案内となりました。
このウイスキー・ディナーは1皿の料理に対し、ワインではなく1グラスのウイスキーを合わし、そのマリアージュを楽しむのを趣旨としています。
フルコースに対してウイスキーを7杯楽しむという体力も必要なロングディナーとなります。
先ずはキャロット・ラペの上にスモークした鴨の胸肉を野生リンゴのゼリーが綺麗に盛り付けされた1皿に対し、出てきたウイスキーはブナハーブン18年となります。
次はパースニップと根セロリのスープにバニラとローストしたピスタチオが飾られた1皿とウイスキーはジュラ16年
スコットランド産サーモンのマリネはアラン島マスタードに蜂蜜とディル、スターフルーツにわさびクリームに対してウイスキーはカリラ18年
パッションフルーツのシャーベットで一息入れ、
メインは仔羊のノワゼットでマーキスポテトにバナナエシャロットが添えられ、砕いたグリーンペッパーコーンとタイムのソースとなり、ウイスキーはアードベッグ・ウーダガール
デザートはクレーム・ド・カシスのパンナコッタにチョコレート・フラッペ・グラニテでウイスキーはボウモア・ダーケスト15年
ホームメイドのウイスキー・タブレットとラフロイグ10年
でフルコースは終わり、
紅茶を飲み終え、3時間半のウイスキーディナーを完食し堪能しました。
その土地土地での郷土料理と地酒の文化を吸収する事も自分の旅では大きなコンセプトの1つとなるので、アイラ最後の夜は最高のアイラ・フェスティバル・ウイスキー・ディナーで幕を閉じました。