2013年ポルトガル・フランス旅 後記 vol.30 |
駅から暫く歩くと路地角に20時半少し前に予約していた星付きレストラン「Le Severo」に着きました。
こちらのレストランは取り引きのあります日本トップの自然派ワイン・インポーターさんに幾つかのお店を教えて頂いた中で1番興味があったお店でした。
。
元々星付きレストラン御用達の精肉店出身で肉を熟知したウィリアム・ベルネさんが肉ビストロのセヴェロをオープンし、こじんまりした店内はいつも満席となるというので、旅前から事前に予約してありました。
メニューが書かれた赤い外観の扉を開けると満席で、
「予約の時間までもう少し待って」
と表で少し待つことに。
窓越しに皆幸せそうな顔をして肉を頬張っている姿に期待もより高まります。
お客様が帰られ席に案内となりました。
頂いた料理は、
色取り取りのトマト
ブータンノワール
骨抜きの豚足
タルタルステーキ
熟成牛のステーキ
付け合わせもホクホクしたフリット、さやエンドウだけと明解で、よりメインを引き立ててくれます。
料理もカクテルもやっぱりシンプルが1番と再確認した瞬間でした。
ストレートな表現と美学に“これぞフランス”という伝統の醍醐味をひしひしと感じていました。
また、セヴェロのワインはナチュラルな自然派ワインを売りとしていて、ベルネさんと相談して生産量の少ない仏ジュラ地方「ピエール・オヴェルノワ」の赤を頂きました。
セヴェロに行くに辺り予習でネットで見てきた中では、ドボドボと逆さにデキャンタージュしながら歩くベルネさんの愛嬌ある姿について色々書かれていましたが、プロの立場から見るとベルネさんは各々のワインで使い分けをしているプロフェッショナルでした。
そこまで各ワインの本質や表現を熟知しているからこそ出来る技であり、旨味の溶け込んだワインをより引き出してくれました。
メインの50日エイジングした熟成牛を目の前に肉食系日本男児も満面の笑みとなりご満悦な様子です(笑)
ワインも空いてしまい、グラスでブルゴーニュの赤を頂き合わせました。
食後はデセールでなくフロマージュにし、ウォッシュとハードを頂きました。
ウォッシュを目の前に合わすのはカルヴァドスへ。
出して頂いたカルヴァドスは「ル・ペール・ジュル20年」で、この自然派の造り手のボトルは2008年にノルマンディー地方を訪れた時に出逢い、現在DORASでカルヴァドス・カクテルのベースにしている若い3年はセヴェロを教えて頂いたワインインポーターさんから取り引きしています。
そんな背景からよりストーリーが盛り上がってきました!
店内はほぼお客様も帰られたところでベルネさんが隣に座ってくれました。
美味しい食事をより引き立ててくれるベルネさんのチャーミングな人柄が、知人と最高の食事となれた感謝の気持ちからベルネさんに手拭いをプレゼントし喜んで頂けました。
とても楽しい食事でした。
帰り際にお返しに
「フライパンで上手く焼いて食べて」
とブータンノワールの缶詰を頂いてしまいました。
初めて伺ったお店と思えない感覚となる素晴らしいレストランで、ベルネさんとも一座建立が出来ました。