福岡旅-其の参- |
(其の壱11/21・其の弐11/24)
小倉から博多に戻り天神辺りのホテルにチェックインし、歩いて中洲へ
この日の博多もDORASにいらして頂いてますお店の皆様に会いに行ってきました。
1軒目はNBA北九州支部長
「Bar GITA」岩永さんのもとへ
2年前の博多の際に初めて伺ってから東京でNBAカクテル技能大会がある際に気にかけて寄っていただけ嬉しい限りです。
物腰のとても柔らかい岩永さんに温かく迎えて頂きました。
2軒目は今回初めてお伺い出来る「Bar Cherokee」坂本さんに会いに。
坂本さんはDORASにご来店頂いた際にカクテルについて話をした内容で、ほぼ同世代の感覚と理論に興味がとてもあり、今回伺えるのをとても楽しみにしていました。
ただ氷を使うというのでなく、氷を扱う中での工程や表現、酒質伸ばす理論等…、なるほどと頷ける裏付けを見ていて感じながら楽しませて頂きました。
同世代ながら今自分達がおかれるバー業界でのポジションからか共感があり、刺激ととてもいい時間を頂きました。
次はチェロキー坂本さんをDORASにお連れして頂いた「Bar Higuchi」樋口さんのもとへ。
わざわざ坂本さんがお店まで送って下さりました。
Higuchiさんと云えば店内壁上にズラリと並んだ生姜を着けた器が並びモスコミュールが売りです。
また、樋口さんが実行委員長を努める「Club Bacchus」という福岡・九州のバー・シーンの活性化の為に活動されているコミュニティでボトリングしたウイスキーを各種頂きました。
活動に関してのお話も樋口さんからして頂きウイスキーと共に熱い時間となりました。
次に向かったのは「ニッカバー 七島」さんへ。
ガスライト銀座で勤めていた坂井氏が博多に帰り2年前に博多に訪れた際には時間的に間に合わず会えなかったのですが、今回の旅では期限限定でお世話になっているとの話から勤められる「ニッカバー 七島」さんに伺ってきました。
次から次へといらっしゃるお客様の数にびっくりしましたが博多の勢いを感じた時間となり、久々の坂井氏との再会も楽しめました。
バー廻りを4軒廻りながら昨日夜・今日昼の寿司から今日は途中モツ鍋や博多ラーメンを挟み、2年前での劇的な物語となった博多のクラブへ向かいました。
音楽が流れるクラブでなく素晴らしいママさんと出会いのあったクラブです。
話は2年前に遡ります…
博多で東京・下町から男5人がそれぞれ現地集合して博多の夜を楽しもうと集まる前日、僕は小倉「BAR STAG」を出て新幹線終電で博多入りし、ホテルに夜0時頃チェックインしました。
前日に前乗りしていたお世話になる男性に電話すると
「今から中洲交番前に待ち合わせで!」
の一言で電話がきれました。
結構酔われてるな(笑)と思いながらもタクシーで中洲へ向かい、待ち合わせする事が出来ました。
それから2人でバーを2軒はしごしながら〆の博多ラーメンを食べに中洲を歩いている時、先輩が渋滞してゆっくりと進むタクシーに乗る着物女性に
「チャオ!」
と酔った勢いで声を発すると、その着物女性は笑って手を振り返してくれていました。
次の日、男5人で博多で寿司を食べてからクラブで呑もうと言ってはいたものの、クラブは行き当たりばったりで決めてなかったのを思い、ふと僕は先輩に
「明日今の女性のお店に行きましょうよ!仕事終わってタクシー乗って、しかも渋滞で動かないで疲れる中、酔っぱらいのチャオに手を振り返してくれるなんてとても優しくないですか?多分ママですよ。ちょっと聞いてきます!」
と言いながら渋滞でノロノロ走っているタクシーに向かって僕は走りました。
タクシーの窓をトントンと叩くと着物の女性は窓を下げてくれました。
とっさに僕は「どちらのお店ですか?」と聞きました。
その女性は「○○○ビルです」と。
僕「何階ですか?」
女性「○階です」
僕「お名前は?」
女性「○○子です」
僕「明日行きます!!」
ノロノロ走っていたタクシーでしたが渋滞が緩み、女性の笑顔と共にさよならとなりました。
僕はスーツの胸からペンを取り、紙にそれを記して仕舞い、先輩のもとへ戻りました。
次の日男5人が博多に集合し寿司を食べ、いざ呑みに行こうとなった際に昨日のメモを出して「ここへ向かってみましょう!」と中洲に歩きました。
キャッチの男性が
「どちらかお探しですか?」
と聞いてくれたので、「○○○ビルを探しています」と聞くと直ぐに教えて頂け着きました。
先輩方には
「どらちゃん(ドラスからあだ名を頂いてます)偵察してきて、もしカラオケがあるようなスナックだったら引き返しておいで」
と半信半疑な送り出しでエレベーターで○階に上がりました。
フロアーには2つお店がありました。
どちらかと思いましたが、2つから敢えて会員制で高級感ある方のお店の扉を開けるとボーイさんが直ぐに気付き来てくれました。
僕「あの〜、こちらに○○子さんて方はいらっしゃいますか?」
ボーイさん「はい、うちのママですね。直ぐにお呼び致します」
とママを呼びに行きました。
高級感ある店内と昨日の方はやっぱりママだったんだと僕は心の中でガッツポーズをしていました。
ママが来ると
「え〜!びっくり!!行きますなんて社交辞令だと思っていたのでまさか本当にいらっしゃると思ってませんでした!!!」
と興奮の様子で、僕は下で待つ皆さんを呼びに行きお店に入店となりました。
興奮の続くママは、
「嬉しいから私からプレゼント!」
と何とヘネシーXOが開封されました。
それではと「僕らもシャンパンかワインでも開けましょう!」
と楽しい宴が展開され、お会計は5人で銀座価格の1人分にもならない金額提示となり、それはないと気持ち分を置いて帰ろうとなると、ママから
「こんなお気持ち頂けるなんて嬉しいから、もう店も終わりになるしお客様返してアフター行きましょう!」
とノリノリです。
タクシーで分かれて向かった素敵なラウンジ風のバーで語らいは続き、ママは僕が殴り書きで書いたビルと階数、名前の書いた紙を
「これから大切にするわ」
と着物の胸元に大事に仕舞ってくれました。
そんな偶然は必然と思うような出会いから、あれから2年経ち顔を出しに向かいました。
勿論事前に連絡をしておいてありましたが、変わらないママとの再会に思い出話と共に再会の乾杯をし楽しい一時を過ごさせて頂きました。
地元の仲間が町会の旅行で博多に行く際にママのお店を紹介し、楽しんできた中でのお礼も出来ました。
お店を出てママに蕎麦屋まで案内して頂き、温かい蕎麦を食べてホテルへ帰りました。
2日間沢山の方々と接し、次の日チェックアウトし東京に帰りました。
色々出会いがあるからこそ旅は楽しい。
そしてお互い行き来を出来たバーの皆様にはお客様に最高のご案内が出来ると共にこれからの交流を深めていけたらと思います。
年内最後の月1連休での福岡旅でした。
来年もなるべく外に出ていきたいと思います。