COGNAC -OLD BOTTLES-

昨日の夜も東京は吹雪に舞う寒い夜となりました。

“寒い夜はコニャックで心まで癒される温かみを”

今日は40〜55年前に流通した旧き時代のコニャックのご紹介となります。


LOGIS DE LA MOTHC 1er CRU 700ml/40% (For ITALY)


グランド・シャンパーニュ地区ロジ・ドゥ・ラ・モットより1960年代流通のプルミエ・クリュ。こちらのボトルはイタリア・ローマ向けの1本。貴熟なメロン・トロピカルフルーツ・フレーバーが潜み状態も元気です。


JACQUES DARCER NAPOLEON VSOP 730ml/40% (For
ITALY)


今は無き幻の造り手となるジャック・ダーセルより1960年代流通のイタリア・ミラノ向け。詳細不明ですが、10年以上の熟成がありながら色が薄く、ノー・カラメルが表れていて、瓶熟の柔らかさの中に綺麗な味わいに好感触。


CESAR IMPERATOR 3 STARS 750ml/40% (For ITALY)


キャンプ・ド・シーザーより1950年代後半流通のシーザー・インペレーターのスリー・スターでイタリア・ジェノヴァ向けボトル。フィーヌ・シャンパーニュ規格となりますが、この規格はグランド・シャンパーニュ地区産とプティット・シャンパーニュ地区産だけを混合し、グランド・シャンパーニュの割合が50%以上のものとなります。50年以上前の背景を想像できるボトルです。


ここまでのご紹介はコニャック業界再編以前、大手メゾンに吸収される前の独立系のオールド・コニャックでした。

最後に19世紀末にコニャック・メーカーのビッグ3に数えられるまでに発展した大手をご紹介致します。

BiSquit ☆☆☆


1970年代に発売されたビスキー3星ラベルのスリースターのゴールドラベル。5大ブランドの仲間入りした往年のビスキーの上品な甘みと柔らかさ、スタースターでもこの時代のしっかりと優れたバランス力を感じさせてくれます。


毎年欧州の行き先々で生産者に会っては造り手の想いや魂を受ける中で、現行ボトルの良さを伝道しておりますが、オールドボトルは時代による造りの違いや背景を感じて頂くには分かり易いのが1つあります。

またモルトウイスキーではオフィシャルボトルと数々のボトラーズの共存、時代の対比がある中で幅を広げる事が出来るのが強さでありますが、コニャックはオフィシャルでの違いが殆どである幅の少なさは明確に表れます。

その中で他国に輸出されない蒸留所限定ボトルや現地から小さなメゾンを引っ張ってきたりとコニャック伝道へ力を入れておりますが、時代背景の見えるこの辺りをを組み込むとよりコニャックが見えて幅が広がる為おすすめ致します。

是非ともこの機会にお試し頂けたらと思います。