DUPUY |
・ DUPUY 1971 BORDERIES 70cl/44%vol
シャラント川がコニャック町中央に差し掛かるとヘネシー、カミュ等大手コニャックが川沿いに点在します。
大手はシャラント川沿いに圧巻の貯蔵庫を保持していますが、川沿いは熟成に好条件な高湿度を保てるのが理由です。
近辺に小さなネゴシアンの「ドュピュイ」がありました。
各地区からのいい樽を熟成一等地で自家熟成させる熟成家で、
今回ご紹介のプティット・シャンパーニュ、ボルドリと両地区の個性が飛び抜けて感じられる2本です。
プティット・シャンパーニュでは過去40年来で1番の当たり年の1973年でシャランテ・ランシオ全開。
ボルドリは6地区で1番小さな地区で中々シングルカスクは流通しませんが、粘土質から厚みある芳香はボルドリならではの深みがあります。
両ボトルともシングルカスクで瓶詰はちょうどドュピュイに訪れた2011年でした。
ドュピュイでは自家瓶詰からラベル貼りまでしていますが、ノルウェー向けに造られるブランドが「バッシェ・ガブリエルセン」で、ノルウェーで1番のシェアを持つコニャックともなっています。
この時自分の後に中国企業のアポが入っているとかで、「生産量も多くないし、全部買われてしまうより味わいの分かる日本人に買って貰いたい」とボヤいていた顔も印象的で、それ以降DORASで欠かさず取り扱いしているコニャックとなっています。