DORASでのオペラと意図。自己投資する世界の1つ

今日は午後にお客様のパイプオルガン発表会に御招待頂き、脳が休まり集中力の増す時間を頂いてきました。

本日はDORASで毎日流れるオペラの話をします。

DORASではヨーロッパの息吹を伝道する中で、特にオペラに特出したいと思ってます。

貴族が嗜む酒やシガー、王室御用達グラス等…、貴族が娯楽としてきたオペラをバックに愉しんで頂きたい趣旨から、DORASでは選曲は殆どがオペラとなり、また演目や音源を選び抜いております。
かなりマニアックな路線に没入していく一方です。

自らも日本公演はもちろん、欧州を旅する際に歌劇場で観るオペラも旅の醍醐味の1つです。

プライベートでは色々なオペラを聴きますが、店ではオペラ・ブッファはかけずオペラ・セリア中心としています。

ロッシーニの「ゼルミーラ」のよう、重厚でゾクゾクするオペラ・セリアが空間を引き締めてくれています。

特にロッシーニの後期作品のオペラ・セリアは他にも「古城の美人」、「マオメット2世」、「セミラーミデ」 とツボを突いてくれるオペラばかりで、重厚なオペラ・セリアの虜になったロッシーニ狂の1人です。

先日、ロッシーニ歌劇「ギヨーム・テル(ウィリアム・テル)」のNAXOS盤が発売されました。

日本では「ウィリアム・テル」で馴染みがありますが、フランス語版では「ギヨーム・テル」となります。

「ギヨーム・テル」はロッシーニが37歳で最後に書いたオペラであり、この後引退を表明しましたが、全4幕約4時間の超大作な展開も飽きさせずあっという間に感じてしまうグランド・オペラです。

同じくロッシーニ「荘厳ミサ」でも魅せつけてくれたロッシーニ・テノールの独唱者マイケル・スパイアズのフランス語の響きにのせた高音には、人を惹きつける魔力がありました。

テルやマティルデとの二重唱はもちろん、第4幕の長大なアリアで響き渡る声は本当に素晴らしいです♪

カバレッタでは歌に合わせて合唱団が足を踏み鳴らす音が圧倒的な興奮へと誘います。

今まで幾つもの「ギヨーム・テル」を聴いてきましたが、感動した1枚となりました！