ギィ・ピナール フォル・ブランシュ飲み比べ |
【♯1】
・ Guy PINARD & Fils COGNAC FOLLE BLANCHE XO 2005 (500ml/41%vol)
・ Guy PINARD & Fils COGNAC FOLLE BLANCHE XO (500ml/43%vol)
ボトル左は2005年に開店しました弊店10周年記念ボトルとして4月にリリースとなりましたフォル・ブランシュ種の2005年です。
2005年の樽から230本限定でボトリングされました。
ボトル右は上記の2005年の樽で残る分と2004年のフォル・ブランシュ種の樽をバッテッドして昨年蒸留所限定で新リリースとなった1000本限定ボトルとなります。
(両ボトルともボトリングは2014年5月に行われました)
フランス全土1%しか育たないフォル・ブランシュ種を無農薬で育てるという不可能を可能にしたピナール家の畑には4列だけフォル・ブランシュ種が育っていますが、昨年そのフォル・ブランシュ種の収穫を一緒に手摘みでしてきました。
フォル・ブランシュ種はブドウの皮が薄く、密集して育つ過程で皮が破れて出る果汁からカビてしまう為、手間暇がかかるので農家も植えたがらない品種となっています。
収穫もぶどうの房が破れてしまうので機械でなく手摘みでしますが、「人が食べて美味しいと思う部分だけ収穫しよう」という愛情、完熟してない房は酸っぱいのでそれも省くという少量生産でも妥協しない徹底がコニャックに表れます。
プレスした果汁は感じるものがありました。
説明が長くなりましたが、上記2本を飲み比べるととても面白い飲み比べとなりました。
両ボトルともフォル・ブランシュ種の“香り高く瑞々しくフレッシュ”なコニャックでありますが、2005年のシングルカスクは“素直で綺麗”、2004年&2005年のブレンドは“複雑な厚み”が特徴的です。
到達地点は一緒でも表現が違う2種のフォル・ブランシュをこの機会に是非お愉しみ頂けたらと思います。