今日63歳の誕生日を迎えた「シュートボクシング」創始、シーザー武志会長が昨日の帰りにふらっとお一人で店に寄ってくださいました。最後の試合をさせていただいてから今年6月終わりで10年の月日が経つ中で、当時は会長が店にいらしていただいても緊張感あふれていましたが、今では会長と冗談を言い合い、笑い話をしながらお迎えできる変化、昨日も「もうそんなに経つか?最後は良かったな」と今でもその時の話をいただけ、色々な感情が湧き出てきました。
現役当時、お客様と店にいらしてくださった際、僕を「中森さん」や「マスター」と呼ぶ姿に驚くお連れのお客様に、「ここはこいつの城ですから。ジムでは中森と怒鳴りますが、ここには敬意を持ってお邪魔させていただいてます」とおっしゃる姿を見て、一生付いて行こうと思った瞬間でもありました。
どんなに凄い人でもバーのカウンターに並べば平等で関係なく、それが会長と選手の関係であっても店でそのように振る舞う会長の姿は、多くの影響力を持ち、人を引きつけ、上に立つ人は器が違い、また、感謝の気持ちを忘れない「シュートボクサーは紳士たれ」の教えの1つであり、それがすべてと思います。
店を始めた2005年にアマチュア全国大会で優勝して会長から「やってみるか?」で即決したプロへの道。
「DORAS」と「SHOOT BOXING」の“静”と“動”の歯車が噛み合い、大きく回った3年半でした。
たった7戦、3勝4敗の勝ち負け以上に沢山の財産をいただき、DORASのスポットライトの下で一杯一杯真剣勝負をする重みは、後楽園ホールのスポットライトの下での経験、財産から、より大きくなりました。
まだまだ教えていただくことばかりですが、最後にリングを降りる時に「シュートボクシングは僕の財産です。シーザー魂でこれからの人生を全うしていきます!」と言い放った想いは10年経った今も変わりません。
あれから月日が経つ中で、昨日はまたこれからの10年への勉強をさせていただきました。
営業が終わり、会長との10年前の写真を見ていたら感謝の気持ちしかない自分がいました。