【渡航中、現地からリアルタイムで写真中心に簡単な内容をSNSでお伝えしておりました。出版書籍『旅するバーテンダー』と違い、SNSと同じような簡単となりますが添付致します】
「Cognac Jean Iuc Pasquet」を後にして、3軒目は「Cognac Couprie」へ14時のアポイントで向かいました。
コニャック地方グランド・シャンパーニュ地区の中でも車のアクセルを踏み込んで上がっていく急斜面の“黄金の3角地帯”アンビルヴィーユ村には「Cognac Ragnaud Sabourin」、「Cognac Raymond Ragnaud」の造り手がありますが、同村で4年前に新規開拓した「クープリ」です。
80〜100年の長期熟成に耐え得るコニャックを生産可能になる“超一等地”となります。
3ヵ月後となる4月に「信濃屋」さんから発売となる限定オリジナルボトルのラベル、
数日後にボトリングされるボトルが用意され、気持ちが高まりました。
真っ暗な貯蔵庫へ向かい、
赤い蝋付けされている樽はコニャック協会に届け出を出さないと自家の人達も飲めない法律がありますが、1999年原酒を20年寝かす迄は熟成させたい造り手の意向から、この樽を確約していただき2年待った中でここでボトリングとなりました。
アジアへは初の輸出、樽出では世界初のリリースとなります。
これほど腰のある味わいは稀にない、一本筋の通ったコニャックです。
すべての定番商品にも表れる、飾らないブドウ本来の味わいをシンプルに感じられるピュアさは自信の表れと感じます。
クープリ家でも蒸留を詳しくご説明いただきました。
その後、プレスされた果汁が発酵している段階の貴重な各種テイスティングをさせていただき、とても勉強になりました。
現オーナーLaurent Couprieさんもスイッチが入り、熱のこもったご説明をいただいた後、買い付けを済ませると、4軒目のアポイントへギリギリとなりクープリ家を後にしました。
4日間のコニャック廻り、15軒目のラストへ向かいます。
著書はこちらにて。
2011年〜2013年の旅の軌跡は
『旅するバーテンダー』浅草発、究極の一杯に向けてヨーロッパを駆ける 中森保貴 著 (双風舎)
2014年〜2016年の旅の軌跡は
『旅するバーテンダー2』ヨーロッパを駆け抜け、新たな世界をこの手でつかむ 中森保貴 著 (皓星社)
文章はである調に変えて上梓してます。
こちらも是非読んで頂けましたら幸いです。
BAR DORAS 中森保貴