2020年ヨーロッパ渡航 1月20日 夜の部 パリ& 1月21日 帰国へ (完)

【渡航中、現地からリアルタイムで写真中心に簡単な内容をSNSでお伝えしておりました。出版書籍『旅するバーテンダー』と違い、SNSと同じような簡単となりますが添付致します】

　

2020年ヨーロッパ渡航 1月20日 夜の部 パリ

　

ロンドンからユーロスターでパリに戻りました。パリ北駅からマドリッド駅のホテルに再チェックインし預けていた3つのスーツケースを受け取り部屋へ。

近くのスーパーへ行き、身体が欲していたフルーツを買いました。

「今何を身体に足りないのか」が分かるのが心の声で、旅の後半は毎年フルーツを欲してきます。

部屋に戻ってフルーツにかぶりつき、身支度を済ませて今旅最後の夜へ出かけました。

 19時半にパリジャンの友人バーマンのバーDanicoに向かいました。

オーナーバーマンのNico de SotoさんはニューヨークのMACEを拠点に世界を渡り歩いていて、DORASに2度の来日中ご来店いただき、日本でも食事をしたり買い物に行ったりしてきましたが、同じくご来店いただいたThibaultさんに会いにくるのが毎年の流れです。

Thibaultさんはこの日パリを離れていて会えないのを事前にメールで知っていたのでお土産を置いて1杯食前酒をいただきました。

DANICOを出て徒歩2分で予約していた「Restaurant Le Grand Véfour」に着きました。

昨年も旅の最後の晩餐でお邪魔してましたが、通い続けたいと思った歴史あるレストランでした。

扉を開けるとまさかのグランシェフ、ギィ・マルタン氏が目の前に！いきなり興奮してしまい「グランシェフに会えて嬉しいです！昨年もディナーで来ましたが、今日もとても楽しみにしていました！写真を一緒に撮りたいです！」とフランス語で伝えての1枚です。

クラシックな空間も昨年来た際に引き込まれました。

今回も10皿のコースにしました。

ワインリストを貰い目星を付けました。シェフソムリエを呼んで頂き、選んだワインから今日の料理にはどっちが合うかを聞いたところ、今日のコースでトータルでいけばこちらがと提案してくださり楽しいワイン選びでした。

白ワインでムルソー1級1994を。

料理がスタート。メニューはこちらです。

メインを前に一度化粧室へ。メインダイニングから階段を上がります。

昨年化粧室に行った際にトイレットペーパーの折り畳み方を見て斬新で、帰国してからDORASでもそのようになりました。

アイデアの宝庫で幾つもの宝物が貼り巡られてるグランメゾンです。

メインは仔羊のフィレで、シェフソムリエから提供あったようお任せでグラスの赤をいただきました。

ちょうどムルソーのボトルも空きました。

赤はブルゴーニュでマルサネです。

メイン後は楽しみだったフロマージュワゴン。

選んだ6種類です。

2種のデセールへ。

シェフソムリエに昨年Cognac LHERAUD Petite Champagne 1972を開栓して飲ませてもらったと話すと持ってきてくれて、「ちょうどラスト1杯なのでサービスします」とグラスに全部入れてくださいました。また、こちらも是非と1969も頂戴しました。

帰りにレシートを見ると2つのコニャック代は付いてなかったです。

今年もレローを訪問してましたが、こちらの黒瓶ミレジムボトルは高級コニャックで、まさかのサービスに通うことの良さを体感しました。

こちらは昨年驚いたキューブ型のデセールです。

割ると今年はマンゴー、パッションフルーツ、キャラメリーぜされたマカデミアナッツが溢れ出てきます。

レロー プティット・シャンパーニュ1972は今年レロー家で購入してましたが、このデセールと最高のペアリングでした。

プティフールも完食し、

最後に楽しみだったパンケーキのサヴォワです。

ビスキュイ・ド・サヴォワはフランス南東部サヴォワ地方の伝統的な焼き菓子で、卵、砂糖、小麦粉、コーンスターチのみで作られた軽い素朴な口当たりでコニャックを飲む際の口内の水分取りに最適でした。

コーヒーを飲み終え、今回も狙った最後のゲストとなり誰も居ないメインダイニングを1枚。

昨年も1人で4時間楽しませてもらいましたが、今年は3時間の滞在時間から沢山の刺激やアイデアが湧きました。旅での食事はもちろん自分の小遣いからでプライベート資金となりますが、自己投資したいのがフランス料理です。

今年の旅を振り返ると共に帰国して頑張って来年また戻ってこれるようモチベーションが上がり店を後にしました。

1月21日 帰国へ

7時半に起床して荷物のパッキングを行い、10時に始まる郵便局へ。32キロ×3つのスーツケース、手荷物の10キロに入りきらないものを郵便局からコリッシモで送るために箱を買いに行きました。

ホテルへ戻り箱に入れて昼にチェックアウトしました。

荷物をフロントで預けて郵便局で手続きを終え、

ホテルに戻り次はヤマト運輸へ。

すべての手続きを終えると空港へ向かう時間となりました。

さすがに荷物が多くなった今は列車で空港へ向かえないのでホテルから空港定額タクシーに乗り、ガルニエ宮オペラ座を横目にシャルルドゴール空港へ。

空港チェックインを無事に済ませましたが、手荷物検査で反応してしまい、大リュックの底にある骨董品をチェックされギリギリとなりました。

今回の旅はここ近年の12日間の行程より2日短い10日間の中で、コニャックでは1日4軒ずつ4日間15軒のアポイントをこなし、帰国して今回新規で伺った造り手2つを日本のインポーターに取り次ぎ、プライベートボトル(DORASラベルのコニャック)への流れを作りました。

また、例年伺う造り手からも原酒の提案があり、そちらもプライベートボトルへと向かいます。

ロンドンではアンティーク市で外装改装のアイテムに出逢えたりと集中した良き旅となりました。

帰国して約2ヶ月が経ち、現在の新型コロナウイルスの影響から良き時期に渡航出来たのも良かったです。

また次への渡航へも日々の営業にて、今回沢山得た造り手の想いを一杯一杯のグラスに注ぎ込んでいきたいと思います。

すべてはお客様へ“魂の一杯”を提供するために。

今までに上梓した書籍はこちらにて。

『旅するバーテンダー』

『旅するバーテンダー２』

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