2008年1月に初めてフランスへ渡りました。
その時の旅はパリ着からTGVでロワール地方トゥールへ向かい、トゥール泊からレンタカーを借りてロワールの古城廻りをしました。(
川に架かるロマンチックなシュノンソー城にて。この当時はデジカメ撮影)
ロワール地方から北上してブルターニュ地方へ入り、モンサンミッシェルを経由してから古都レンヌ泊し、ノルマンディ地方入りしてカルヴァドス「デュポン」を訪問しました。
その時にマグナムボトルのオリジナル(若い2年熟成のホワイトカルヴァドス)を購入し、
帰国してからは輸入元の日本正規代理店スリーリバーズさんからのレギュラーボトルを15年間継ぎ足しして、DORASで1杯目に人気のノルマンディハイボールとして提供しておりました。
(弊店での手法は氷は炭酸コーティングし、炭酸先入れカルヴァス後入れし叩きの対流とガス圧調整を行い、グラスの縁部前後にレモンピール)
現地ではノルマンディ地方は寒いからバターをしっかり使う料理が多いので、冷蔵庫で冷やした若いカルヴァドスを食後にストレートで飲むと消化も助けると教えていただきました。
フランスで初訪問した造り手はカルヴァドスのデュポンで深い思い出がありました。(その後のフランス3大蒸留酒地へはコニャックへ10回、アルマニャックへ1回)
当時の旅は、その後ジャンヌダルクゆかりの地ルーアン泊でレンタカーを乗り捨てし(フランスは大きく、スマホもGoogle mapもない当時はトゥール〜ルーアンの距離を甘く見ていた洗練を浴びました)、TGVでパリへ戻りパリ泊(江戸に住む身として憧れのモンマルトル泊)を拠点にグラス探しでヴァンヴやクリニャンクールのアンティーク市、美術館やガルニエ宮オペラ座、ビストロ廻りをして日本へ帰る初の渡仏行程となりました。
先月、スリーリバーズさんから連絡があり、デュポンの当主エティエンヌ社長をお連れくださいました。
勿論1杯目にノルマンディハイボールをおすすめして提供すると喜んでくださり、ずっと継ぎ足ししている思い出のボトルにサインをいただきました。
弊店にもう1本取り扱いのあるラム(カロニ)カスク・フィニッシュのデュポンにも一筆を。
エティエンヌさんからは素敵なプレゼント(販売はなく御礼用にと作家さんが作っている小さなアッシュトレイ)を頂戴しました。
ノルマンディハイボールをより美味しく飲んでいただくためにリンゴ・洋梨・桃・マンゴーをミックスしたドライフルーツをスパークリングワインで江戸前の漬けにし、ブラックペッパーをまぶした増幅装置をお出しすると、
「日本では他の国では体感出来ないガストロミーがあり素晴らしい」と喜んでくださいました。
帰国後にはご丁寧なメールをエティエンヌさんからいただき、次回の渡仏では再訪問をとお気持ちいただき光栄です。
造り手の商品を良き提供として、それを造り手に体感していただける喜びがありました。
すべてはお客様に究極の一杯を提供するために。
これからも直向きにヨーロッパの息吹を伝道していきたいと思います。
BAR DORAS
月・木・金 19:00-2:00
土・日・祝 18:00-2:00
定休日 火・水(祝日の場合は営業)