【新発売】Cognac Pierre de Segonzac 1977 pour BAR DORAS 240本限定 |
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【輸入経緯】
コニャック地方グランド・シャンパーニュ地区ど真ん中のヘソとなる一等地のスゴンザックには沢山のコニャック名門生産者が名を連ねています。その中の1つ「Pierre de Segonzac(ピエール・ドゥ・スゴンザック)」より初となるBAR DORASプライベートボトル(PB)をご紹介致します。
出会いは2017年6月15日、仏バスク地方ビアリッツ滞在からコニャックへ向かう中継地としてボルドーに着き、ボルドー旧市街を散策していると「COGNAC ONLY」というお店が目に入り入店しました。

大手メーカーのコニャックでなく、私自身が訪問している栽培から蒸留、熟成、瓶詰めまで一貫して自家で行う意味の“プロプリエテール”・コニャックが沢山陳列されている中で、当時まだ伺ったことがないピエール・ドゥ・スゴンザックのコニャックがあったのでボトルを見ていると店主が「これは私が造っているコニャックです」と温かい笑顔で声を掛けてくださり、「是非テイスティングしてください」とでコニャックをいただきました。
ピエール・ドゥ・スゴンザックは長い歴史を持ち、1702年からJacques FERRAND(ジャック・フェラン)氏が自家畑でユニ・ブラン種を栽培し、収穫したブドウを蒸留し熟成まで行っています。創成期から約260年間、コニャックの原酒となるオー・ド・ヴィーを大手メーカーに卸していましたが、フェラン家の10代目Pierre FERRAND(ピエール・フェラン)氏が大手メーカーへの原酒提供をやめ、コニャックブランドとしてPierre de Segonzac(ピエール・ドゥ・スゴンザック)を立ち上げました。
その後、息子のChristian FERRAND(クリスティアン・フェラン)氏が11代目として継ぎ、そしてクリスティアンさんの息子で前途しボルドーで出会ったPablo FERRAND(パブロ・フェラン)氏が現12代目として伝統的なノウハウを現代に伝えています。
自家栽培のブドウから作ったワインを自家用蒸留機で蒸留するワイン製造業者のみにフランス国家から与えられる特別な称号兼特権“ブイヤー・ドゥ・クリュ”の称号を持ち、同族での継承が途切れた時点で権利消滅のため、同称号を持つエステイトは希少な存在となります。
ピエールさんの肖像画がブランドのロゴに使われ、ピエールさんの孫であるパブロさんが8ヘクタールだけの自家畑から今も昔と同じようにコニャックを造っています。

2017年の出会いから例年のコニャック廻りでのアポイントメント取りで毎回連絡を取り合ってましたが、コニャック造りや酒販店、海外出張でのプロモーションと忙しいパブロさんと中々タイミングが合わず、初訪問は2024年4月3日となりました。
この時の渡航は、旧DORASがピリオドを打ち3ヶ月に及ぶ建物解体期間を使い3月1日に出国して49日で8カ国18都市を廻り、メインイベントで4月1日にコニャックに着き12泊して沢山の造り手を廻りました。
4月3日は3件のアポイントメントを取ってある中で、ピエール・ドゥ・スゴンザックには予定通り午後2時に到着すると、7年ぶりの再会を感じさせない満面の笑みのパブロさんがお迎えくださいました。

初訪問の際に造り手に必ず「沢山の福が来ますように」と言葉を添えてプレゼントしています招き猫の手ぬぐい(浅草の老舗「ふじ屋」さん)をパブロさんに渡すととても喜んでくださり、その後蒸留所や貯蔵庫での詳しい説明をご本人からいただきました。

“貰ったら直ぐ返す”自身のスタイルにより直ぐさまパブロさんに「このエクストラとアンセストラルをDORASで提供したいのでフルボトルを購入することは出来ますでしょうか?」と言うと、ちょっと驚いた顔をして「勿論です」と喜んでくださいました。
PBを進めるにあたり、本来なら渡航や訪問日前に希望する味わいを先方に伝え、当日にカスクサンプルを用意していただく流れとなりますが、初訪問ではまず伺ってから造り手を知り、自分を知ってもらい、その後に希望する味わいを伝えるという順序と礼節を守り、相手をリスペクトしたい、これも自らのスタイルがあります。
パブロさんから購入したコニャックを受け取り、「これからもやり取りを続けましょう」とのお言葉に対し、「帰国してあなたのコニャックをPBとして輸入したいのでメールします」と返しピエール・ドゥ・スゴンザックを後にしました。
次のアポイントメントに向かう中で考えました。
愛を込めて自分のコニャックを造るだけでなく、他の造り手へもリスペクトを持ち紹介していこうというコニャックへの熱い情熱がパブロさんの人柄に表れていたなと。バーテンダーとして提供する1杯1杯のグラスからお客様にコニャックを広めていこうとしていた中でコロナ禍により輸入酒類免許を取得してからは1本のボトルからもコニャックを広めていきたいとなり、パブロさんと久々の再会をした時に自身を重ねて見て感じることが多くありました。愛の溢れるパブロさんのコニャックを日本に紹介しようと思いました。
帰国して、ピエール・ドゥ・スゴンザックの定番商品が日本で販売されていたのを以前から知っていたので輸入元を調べ、筋を通して電話しました。返答は日本には以前に一度だけの輸入で現在は在庫のみとなっているので弊社輸入はまったく問題がないとのことで、一度輸入されている定番商品のXOやEXTRAと違ったDORASらしいPBを日本にご紹介したいと考え、希望する味わいをパブロさんに伝えました。
インポーターさんや酒屋さんが定番商品を広め、私のようなバーテンダーは限定商品を紹介することで相乗効果があると思っております。
カスクサンプルが届き、その中の1つ、「1977」を飲んだ瞬間、鳥肌が立つような1発決めとなるもの凄い原酒に出逢うことが出来ました。
その後にオリジナルラベル作成や出荷に関してのやり取りを重ね、昨年(2025年)11月のコニャック廻りではボトリング当日に再訪となり、
ユーロ/円が史上最高値を更新し続ける円安や、輸送コンテナ船が従来のスエズ運河経由から昨今の中東情勢の緊張により喜望峰ルートになり日数が伸び燃料代も高騰など諸々と厳しい状況になっていますが、その中でこの素晴らしいコニャックを沢山の日本の皆様にお飲みいただきたく最大限240本のボトリングを決め、出来る限りの値付けをしました。
【テイスティングコメント】
濃密でトロピカルなマンゴーの厚みにパパイヤやパッションフルーツの風味を伴い、豊かな南国果実が重なり合うような明るい奥行きにユニ・プラン種ブドウの引き締める酸がアクセントとなり、透明感ある果実香が長く続きます。
同グランド・シャンパーニュ地区と同1977ヴィンテージ、同カスクストレングスで以前にリリースし、今でも問い合わせがあるほどトロピカルな味わいのコニャック「フランソワ・ヴォワイエ1977(2022年11月発売 : 税込49,940円)45年熟成48.7%vol」との比較テイスティングを行いました。
両方とも同スタイルのトロピカルマンゴーなコニャックの中で、フランソワ・ヴォワイエは新樽で3年熟成させる厚みがありますが、ピエール・ドゥ・スゴンザックは新樽期間が短く古樽で出来るだけ樽香や複雑なボディを付けない、樽の風味より上述の透明感あるピュアさが特徴的で、新樽熟成期間を短くするのがピエール・ドゥ・スゴンザックのハウススタイルで他の定番商品にもそのスタイルが味わいに表れていると感じました。2つの1977を比較しながらピエール・ドゥ・スゴンザック現当主パブロさんに「新樽熟成期間は半年くらいでしょうか?とてもクリアな味わいから短い期間と予想しています」とメッセージを送ると以下の返信がありました。
「はい、確かに短い期間でしたが、あなたがご存知の通り、コニャックにおいて“短い”というのはそれほど短い期間のことではありません(あはは)。熟成という言葉より液体が樽と馴染む時間を与えるためと私は言います。夏場は気温が15度まで上がるので樽の中でコニャックを熟成させるのに最適な時期ですが、気温が低いと液体はより安定しあまり動きません。つまり、新樽での熟成期間は4月から9月までの6ヶ月間でした」
農家系コニャックでは2回蒸留後に新樽で通常1〜2年熟成させるところ、半年だけ新樽で骨格を付けることはブドウの味わいで勝負出来るピエール・ドゥ・スゴンザックの自信が表れています。
半年だけの新樽期間を経て、上記の輸入経緯で記したようその後は古樽で寝かし、樽出し44.40度でボトリング日までずっと静かに熟成された48年熟成となります。
また、大手ブレンドメーカー以外の農家系コニャックを飲む際、ウイスキーを飲む時のように1滴やトワイスアップのような加水やチェイサーの水を飲んでコニャックを飲むと口内にアルコールが刺さりエグ味が出てしまうため、加水は厳禁とチェイサーは水でなく軽い水出し紅茶がおすすめです。
ブドウを蒸留して生まれる原因となるエステルが水との相性の悪さがある反面、良い方向に向くと原料のブドウの中にこのような南国フルーツに白桃も加わり、綺麗なランシオ(貴熟香)をこれでもかと感じられる至高のコニャックとなります。
Commented & tasted by Yasutaka NAKAMORI



















