歴史を味わう「1957」 |
ポルトガルといえばポートワインがすぐ頭に浮かびますが、その中でも特別に良い年だけがヴィンテージポートとして許可されます。
無濾過で瓶詰されるため澱が沈澱してますのも特徴です。
話はイギリスに移りますが、イギリスはワインをとてもよく飲む国で、ロンドンの酒屋さんをまわった時とてもバラエティーに富んだワインが多かったのを覚えてます。
また、イギリスでは甘口のポートはとても人気があり英国紳士のお酒とも言われてます。
遡れば英国貴族ではポートワインを嗜む風潮があったようです。
開封した「ハッチェソン1957」です。
長い熟成により色はオレンジに近い赤褐色で、味わいはひとくくりに甘いというイメージを越え、シェリーのアモンティリャードのようなニュアンスもあり複雑味を感じます。
甘口のポートワインやソーテルヌのようなデザートワインの特徴として、長い熟成と共に香りや複雑味が出てくるのと反比例に甘みは押さえられていきます。
繊細な甘みを愉しめます。
ハバナシガーも燻らしたくなります。