バーとオペラの物語 |
今日は上野の東京文化会館へオペレッタ「ボッカチオ」を観に行ってきました。
音楽の都ウィーンのオペラシーンを担い、ウィーンで2番目に大きなオペラハウスであるフォルクスオーパーの来日公演です。
オペレッタとはイタリア語では「小さなオペラ」を意味し、基本的には喜劇で軽妙な筋と歌をもつ娯楽的な作品が多く、軽歌劇、喜歌劇とも呼ばれてます。
オペラは貴族のサロンで生まれ、ヨーロッパ文化の一つの特徴として発展してきたのに対し、オペレッタは大衆の求める新しい娯楽として生まれたもので、オペレッタがオペラに比べてエンターテイメント性が強いのも特徴です。
また、オペラが悲劇が多いのに比べ、オペレッタはハッピーエンドがほとんどです。
従来オペラとオペレッタは厳然たる別物であるという考えも根強く、オペレッタは上演しないということになっている大歌劇場も少なくなかった中、音楽の都ウィーンの国立劇場は区別することがありませんでした。
ボッカチオは14世紀のイタリア・フィレンツェを舞台とした爽快なラブ・コメディーで、日本ではかの浅草オペラの人気演目です。
ボッカチオは聴き込んでいたのですが、改めて生のオーケストラの生音、歌唱力、合唱のハーモニーに陶酔しました。
ジムの練習の後の身体にも心地よく染み渡りました(笑)
よくDORASではオペラをかけてますが、自分が好きなのもありますが、バーとオペラの世界に共通性を感じるからです。
オペラにはストーリーがあり、1つの物語の中で流れがあるように、バーという非現実的空間に足を踏み入れてからお帰りになるまでに何を飲もうか、何を合わそうか、次に何を飲もうか、何かを話し、何かを考え、その時間にはそれぞれのストーリーがあると思います。
僕はDORASの扉を押して、外の世界とガラッと変わった空間に足を踏み入れてからお帰りになられるまでに何かしらのストーリーを創っていくお手伝いが出来ればと常に考えてます。
さすが、着眼点が違いますね。
6月になり、ようやく禁酒生活にピリオドを打つことが出来ます。今週か来週の週末にふらりと、お邪魔するかもしれません。私なりに物語を考えたいのですが、なにしろ飲んべえなもので、気になっていたお酒を順番に試飲する事しか思い浮かびません。温かく見守ってやって下さいまし。